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可愛い義彦さん 5 (義彦side)
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連絡を受けたのは
親父が仕事を教えたいということだったが。
「あらヤダ。本気にしたの?
お父さんがどうしても
見合いさせろって言うからね」
なんてけろっとした顔で母親に言われ、
着くなり強引にお見合いに連れてかれた。
幼い頃から婚約者とか結婚とか
良家の娘選びだとかそんなことばっかりで
俺はすっかり高校に上がる前には
気がつけばゲイになってた。
だから35になっても嫁を取る気は起こらず、
かと言って良家の娘との縁談だし、
親父の面とか関係とかもあるし、
悪い印象を与えるわけにはいかないから
俺はお見合いが嫌いだった。
「母さん、俺は結婚する気なんて」
ため息を付きながら
何度も母親に口にした言葉を言う。
「まあまあ、今回のお嬢さんはね〜」
俺の言葉は遮られ
今日見合いする女のことを
ぺらぺらと話す母親をよそに、
今頃桂どうしてるかなと考えるのだった。
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