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可愛い義彦さん 8(義彦side)
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家に帰ると、リビングでベルに包まれて寝ている桂がいた。
すやすやと二人とも寝ている姿を見ると
桂が実家に帰らなかった安堵と
一気に疲労が襲ってくる。
「人がどれだけ考えたか知りもせずに……」
気持ちよさそうに寝ている姿に笑えてくる。
可愛いなと思いながらつい、頬を撫でてしまう。
くすぐったかったのか桂が気づいたようで
ゆっくりとあいた瞼が俺を捉える。
「よしひこさん…おかえりなさい」
ふにゃっと笑いながら俺にお帰りといってくるのがまた可愛くて。
寝起きだからいつもみたいにつんつんしてないし、
ふにゃふにゃしている桂が新鮮で。
「ただいま、桂」
ついちゅっと唇を奪ってしまう。
こんなに素直で可愛い桂は見たことがないし、
また後で見たくなるだろうと思い、撮影を始める。
「ん……、よしひこさんさみしかった」
なぜか泣き出してしまう桂に戸惑ったが、よしよしと撫でてあげる。
「そうか、寂しかったのか、ごめんな」
「よしひこさんいないと、しーんってなるからやだ」
むくっと起き上がってぎゅっと抱き着いてくる。
離れた体温に気付いたのか、ベルもむくっと起きる。
「…っと、じゃあ、今日は一緒に寝よっか」
こくっと頷いた桂を見て、撮影を停止する。
抱きかかえると、ほっとしたのかまた夢の中に行ってしまう桂。
「可愛すぎ」
そんな桂に襲いたくなるのを抑えながら自分のベッドに寝かせて
俺も隣に寝ると、ベルが後ろから俺を突き飛ばして桂の隣に寝る。
「ベル…、許さん…」
すやすやと寝始めるこの犬に苛立ちながらも
反対側に回って寝ることにした。
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