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5ー愁ー
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「あ~・・それじゃ邪魔者は退散するか」
そう言ってオレは立ち上がった
「じゃ、邪魔者って。オレは別に愁くんのことそう思ってないよ!?」
「そうだぜ?今更なに言ってんだ?」
部屋を出て行こうとするオレにこの二人は一体何を言っているのか分からなかった
「それじゃ聞くけど、お前らはこの後”何も”しないつもりか?」
「え?・・・・・っっ!!愁くん!!」
「っっ///別に・・・今じゃなくても・・」
オレの言った意味に悠士は慌てる。だけど桐谷は余裕を装っているつもりだろうがそれは無意味だった
「へ~?その股間に膨らんでいるモノはなんだ?」
「こ!これは・・・・その・・・」
「桐谷って投手だよね?捕手ならカップを入れるから分かるけど違うだろ?」
「っ・・・・!」
流石にこれ以上は誤魔化す言葉が出てこなかったようだ、最後にオレは「ごゆっくり~」と手を振りながら言って部屋を出て行った
「・・・・何がごゆっくりだ・・・・はぁ・・・これから少し辛いな・・」
部屋を出て少しあるたところでオレは胸の辺りを握った、理由は針が刺さったかのような痛みを感じたからだ
原因が何なのか分かっている、オレも悠士のことが好きなんだって
でもオレは悠士のことを無理矢理抱いたことがある、そんなオレが告白して付き合って言い訳が無い、悠士と付き合う資格すらないと自分に言い聞かせてきた
そしたら桐谷がさっきに告白して驚いた、オレもお前が好きなんだと言いたかった、でもその言葉は胸の奥深くに押し込んだ
オレよりも桐谷の方が付き合いが長いし、告白が本心から言っている感じたからオレは2人を応援することにした
部屋を出たのは2人のためでない、2人が愛し合いながら寝ているところを見たくなかったから逃げてきた、バレないように適当に茶化して
辛いのは変な嫉妬心でオレ達の関係が壊れないよう抑えないといけないということだ
「・・剣道に集中するっか」
悠士が一緒に自主練習に付き合ってくれるから大分感覚が戻ってきている、お陰で普段の練習でも満足ではなくても納得のいく練習が出来ている。これも悠士が諦めずオレの傍にいてくれたからだ
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