アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
※5 ホスト君の気持ち
-
――つらい。
隣で寝ているみつぐを見てそう思う。
俺はみつぐが好きだし愛しているし本当は恋人になりたいしちゃんと優しくしたい。
お金だって本当はいらない。
ホストの仕事でかなり稼いでいるし、そりゃ、売れない頃は確かに頼ってたけど、今は大丈夫なんだ。
もう貰いたくないし愛のある生活をしたい。
でも、みつぐはそういうのであまり感じない。
欲情するのは俺に蔑まれている時だけ。
汚い言葉を吐かれる時だけ。
前にみつぐに優しくしている時期があったけど、その時のみつぐはあまり笑わなかったし、何となく俺に幻滅しているのが分かった。
ついには俺に蔑まれるために他の男に手を出して……。
で、俺が怒ったら、みつぐは本当に幸せそうな顔をした。
すやすやと眠るみつぐに、今だけ優しいキスを落とす。
――奴隷はどっちなんだろう。
【貢ぐ君は今日もホスト君の奴隷:完】
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 92