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「ユキトくんは、僕を知らない」
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中学生の時。
あの夏の日。
ユキトくんは汗で濡れていて、
白いシャツがべったりと肌にまとわりついていて、
そして変に色っぽかった。
その日の僕は前日にAVを見ていて、
肌色の映像が頭に明確に残っていて、
それとユキトくんの、シャツを通して見える肌が重なった。
思春期真っ只中だった僕は、
そこで頭にパンチをくらってしまったんだろう。
それがきっかけで、男の人を好きになってしまった。
最初は何となくユキトくんを意識していたけど、
次第に男の先生に興味を持ったり、
先輩を好きになったりしていった。
そのうち学年が変わると、ユキトくんとは別のクラスになって。
だんだんユキトくんのことは忘れていった。
それに、なんていうか、
ユキトくんは年を重ねる毎に、
不良みたいになっていって、
何となく怖かったんだと思う。
結局僕は親が離婚して、
住み慣れた地元を離れた。
それからユキトくんのことは本当に忘れてしまった。
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