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※「泥棒さんに捕らわれて」
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家に誰かいる……。両親は今日から旅行に旅立ったし、親じゃない。親戚は近くにいないし、俺には兄弟だっていない。俺は完全に家に一人のはずだ。なのに、下の階から部屋を荒らすような音がする。これって……泥棒!?最悪なことに俺の部屋に携帯がない。下の階のリビングに置き忘れて寝ていたのだ。自分の部屋に受話器なんてあるわけない。つまり、警察に電話が出来ない。どうしよう、じっとしてた方がいいよな……。体力に自信があるわけじゃないし、泥棒を撃退する、なんて出来ないし……。俺は布団にくるまって震えてるしかなかった。
泥棒が階段を上がってくる音が響く。ヤバい、ヤバい、こっちに来るのか?頼むから来ないでくれ……!泥棒の足音が俺の部屋の前で止まる。扉が開かれる音。電気が点けられて、俺の方へ近づいてくる。ガバッと布団を剥がされた。
「う……あ……」
黒づくめの男が立っていた。頭と顔半分が布で隠され、目だけが見える。俺はTシャツにボクサーパンツという姿をしている。
「お前……この家のやつか?ちっ、誰もいないと踏んでいたのに……。おい、お前、金目のものはどこだ?」
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