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「仕事長引いちゃってさー。待っててくれたの?」
「うん」
「ありがとう」
「あの、珈琲飲む?」
「そうだなあ。もうちょっとしなくちゃいけない仕事があるから、カフェイン必要かも。作って。とびきり美味しいやつ」
「うん……」
部長は僕に一度ハグをしてから、
部屋に入った。
彼の仕事部屋に、
早速珈琲を作って持ってくる。
「はい、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
彼が仕事をしている最中、
僕はちょっと彼の横顔を見た。
うん、やっぱり。
会ったら不安がなくなる。
僕、この人の恋人なんだって、
実感できた。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「帰ってきてくれて、ありがとう」
「どうしたんだよ、急に」
「なんでもないよー」
はぐらかす僕に、
部長は軽く唇にキスをした。
「本当は寂しかったんだろ?」
「それもあるけど、ちょっと、不安になってて」
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