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【苦手なセンパイ】 side月島
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『夏合宿お疲れ様。家ついた?』
結局あれから2人で会うことはなく、練習とかであうくらいだった。
夏合宿も終わり、お互い別々で頑張る時期になった。
『つきました』
五文字だけ打って携帯を閉じた。
あの人は僕をからかってるのだろうか。
でも、あの真剣な顔は...?
着信音がなり、見てみると電話...黒尾さんからだった。
「なんですか。」
『やっぱ、蛍ちゃんのこと好きかも』
「蛍ちゃんってやめてください。女子じゃないですし。」
すると、『怒んなってつっきー』と反省を全くせずヘラヘラ笑っていた。
「からかいは嫌いですって...」
『からかってねーよ!...本気だし。』
...どんな顔して言ってるのかも僕が今赤面してることも伝わらない。
この人絶対からかってるでしょ...どうして僕なんか...。
「じゃぁ...」
本気かどうかなんて離れててわからない。
ましてや電話だけで伝われなんて無理に近い。
黒尾さんみたいな人が僕なんか好きになる?
「...会いに来てください」
最初は冗談っぽくいうつもりが少し重く言ってしまった。
『......いいよ。夏休みだし。』
...この人何言ってんの?!
『せっかくの蛍ちゃ...つっきーからのお許しだし行くしかないでしょ』
「本当に来るんですか?」
『前言撤回とか無しね。』
...やばいどうしよう...。
てか、冗談っぽく言わなかった僕のせいだけど。
「...じゃ、じゃぁ来てくださ...」
『蛍ちゃん、期待してても俺元から男に興味あるとかじゃないから手出したりしないから。せっかくの会えるチャンスなのに無駄にしたくないし。』
「わかってます!なにも期待してません!」
黒尾さんは僕の気持ち読み取っているのだろうか。
少し怖いと思っていた。
『じゃぁ、次の土曜日...行くから。おやすみ!』
「あ!黒尾さん!」
『ん?』
見た目によらず悪い人じゃないのかもしれない。
そう思いながら練習着をぎゅっと握った。
「...ブロックの...その...教えてくれてありがとうございました。では、おやすみなさい。」
といい電話を切った。
改めてありがとうとか照れくさい。
「はぁ.....」
深いため息をつき、僕はベットに寝転がった。
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