アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3-1 (星side)
-
………うるさい。
あと5分……いや3分………。
って、もう朝?!
起きなきゃ。
オレはスマホのアラームを止めると、ベッドから跳び起きて学校へ行く支度を始める。
白石さんからの返事が気になって、あの後起きてたけど、結局いつの間にか寝ちゃってたんだ………。
ご飯を食べて、歯を磨いて。
ぼーっとしながら顔を洗って。
お気に入りのヘアトリートメントで、前髪を整える。
さすがに前髪切らないとまずいかなぁ?
そんな事を思いながら、自分の部屋へ戻り制服を着る。
まだ慣れてないネクタイの結び方に苦戦しながら、オレは身支度を整えた。
あ、そういえば。
桜の写真撮らなくちゃ。
スマホを覗いて見てみるけれど、白石さんから返事は来ないまま。もう自分から送れっていっといて、なんなのあの人。やっぱりからかわれてるのかな、オレ。
でも逆らえないからとりあえず写真撮ろう。
レースのカーテンを開けると、朝の陽射しが桜をキラキラと輝かせていた。ピンク色の小さな花達一つ一つに降り注がれる朝の陽射し。
キレイ……………。
こんなに綺麗なら、白石さんも喜んでくれるかも。
そう思いオレは何枚か写真に収めると、その中から1番キレイに撮れた1枚を白石さんに送った。
ちょっとした嫌みを付け加えて。
オレ、朝から白石さんの事ばっかり考えてない?
なんかオレ、恥ずかしい………。
昨日会ったばかりの人なのに。
強引に強制的に、いいなりになるって話になっちゃったけど。頭に浮かんでくるのは、白石さんの事ばかりで。
ピーンポーン。
「せーいー?弘樹くん迎えに来てくれたわよ?」
「今行くー」
母さんの声が聞こえて、オレは弘樹と一緒に学校へと向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 917