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なんつーか。
無理矢理約束させてどーすんだよ。
自問自答しながら店内をまわる。
でも、これで少しはアイツとゆっくり話す事が出来る。
昨日会ったばっかだから。
俺、アイツの事まだ全然知らないし。
来週の平日に、合コンがあるからシフトを代われと言いっていた、バイト仲間とシフトチェンジしたから。明日は1日休みになったし。
その代わり来週のシフトは地獄だけど。
バイトは夜の7時まで。
その後、ぬいぐるみを受け取りに行って、家に何もないから買い物もしねぇーと。
てか俺、9時に迎えに行くって言ったけど。
9時までに間に合うのか?
いや、間に合わせるしかないか……。
迎えに行くって言っといて、遅れたらかっこ悪りぃーしな。
急に泊まりとか言い出した自分が悪いのは分かっているのだが。自分自身で今日の予定を慌ただしくしてしまった。
簡単に泊まりって言っちまったけど。
泊まらせてどーすんだよ。
とりあえず色々話して、アイツの事知る……だけ?
てか。
何処に泊まらせる気でいんの、俺。
いくら自分ん家に入れたくないからって。
さすがにアイツ連れて、ホテル行くわけにもいかねぇーし………って俺、ナニする気だよ。
うっとおしい女じゃねぇーし。
アイツなら家に入れても問題ねぇーか。
「すみません、この商品探してるんですけど……」
「……はい、ご案内致します」
やっべぇー、仕事中だった。
考え事してぼーっとするなんて事、仕事中に滅多にないはずなんだが。爽やかに笑って、営業スマイルを心掛ける。
ただ笑っているってのも、結構疲れるもんだ。
サービス業ねぇ………もう何サービスしてんだか、わかんねぇーな。
ちゃんと笑って。
長く感じていたバイトの時間も、星と会ってからの残りの時間は、あっという間に過ぎていった。
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