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18歳以上ですか?
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白石さんに聞きたい事かぁ。
「白石さんって免許持ってたんですね」
「あぁ、18になってすぐ取り行った。この車は兄貴のお古だけどな」
「え?白石さんって兄弟いるんですか?」
オレが驚くと、白石さんは笑いながらそんなに驚く事か?って言いながら煙草を咥える。
「……俺には2人兄貴がいて、長男は27、次男が24、そんで俺。因みに俺の下に、お前より1つ上の妹がいる。だから俺は4人兄弟の3番目」
「そうだったんですね。オレ、白石さんっててっきり一人っ子だと思ってました。なんか俺様感が半端ないから」
「俺様感ってなんだよ。それに、我儘の具合なら俺より光の方が上」
兄ちゃんが俺様…………?
「光は……お前が光の事を、誰よりも尊敬してる事に気付いてるぜ?だからお前の兄ちゃんってのを壊さない為に、光はお前の前では優しいんだよ」
「オレ、兄ちゃんに無理させてるって事…………?」
知らなかった。
兄ちゃんはいつでも優しくて、オレを守ってくれていたのに。
「光は自分の意志で、お前の前では王子様やってんだ。お前が気にする事じゃねぇーよ」
白石さんはそう言って、俯くオレの頭をポンポンと優しく撫でてくれる。
「オレ、兄ちゃんって誰にでも優しくて、好かれてて、本当にキラキラ輝く王子様だと思ってました………」
「不特定多数の人間には基本的にそうだけどな。でも俺ともう一人、優(すぐる)ってやつがいるけど、俺と優に対しては光はすげぇーわがまま王子」
白石さんは缶コーヒーを飲みながら、ショックか?って優しく聞いてくれた。
「うん………でも知れて良かったと思う。兄ちゃん、あんまりオレに友達の事とか話さないから。白石さんの事も、兄ちゃんから聞いた事ないもん」
「まぁ、そうだろうな。光は広く浅くって感じの付き合い方するし。人の事は詳しく聞くクセに、自分の事は話したがらないし」
確かに、兄ちゃんってそうかもしれない。
「でも、白石さんともう一人の優さん?とは兄ちゃん仲良いんですよね?」
「あぁ?うーん、俺より優の方が光の事は良く知ってると思うぞ。俺は高校からだけど、優は中学から光と一緒らしいからな」
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