アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5-1 (雪夜side)
-
部屋の電気を消して。
「白石さん、おやすみなさい」
「ん、おやすみ」
アイツはベッドで。
俺はソファーで。
そのうちスースーとアイツの寝息が聞こえてきた。
『あ、オレがソファーで寝ます。白石さん、仕事で疲れてるでしょ?』
アイツ、あんな事された後なのに。
俺に気遣ってやがったな。
続きしてやろうかって言ったら、真っ赤になって大人しくベッドで寝たけど。
はぁ………。
続きなんて出来るわけねぇーじゃん。
俺、男抱いたことねぇーし。
やる事はわかってんだよ。
でも、アイツを傷つけたくねぇーしなぁ。
襲う気はあったけど。
まさか、抜いてやるとは思ってなかった。
アイツ可愛い過ぎんだよ。
てか、本当にアイツはオレと同じ男なのか?
小さくて淡いピンク色の乳首も、モノも。
普通の男なら抱くとかありえねぇーのに。
アイツの全てが可愛いって思う俺、ヤバくねぇー?
途中で止めてやる予定だったのに。
『もぅ、充分気持ちぃ……からっ!!はなしてぇ……』
真っ赤になりながら気持ちよさそうに眉を寄せて、それでもダメって言うアイツがすげぇー可愛いくて。
ダメって言いながら、気持ちいいって素直に言っちゃうし。あの瞬間、俺の理性はどっかいったな。
『…………いい声で鳴けよ』
ああ。
俺、すげぇー変態じゃん。
まぁ、変態なのは自覚あんだけど。
嫌がらないアイツも大概変態なんじゃねぇーの?
あーでもアイツ、高校生だもんなぁ。
性欲なんて有り余ってるか。
俺も高坊の頃は色々したもんなぁ。
気持ちよさに流されて、されるトコまでヤっちゃいましたって感じか?好きになった相手が兄弟なら、男にそんな抵抗ねぇーのかもしんねぇーし。
でも。アイツがもしそうだとしたら、なんかよくわかんねぇーけどすげぇーショックだ、俺。
まぁ、さっきの反応だと色々と初めてって感じだったけど。あー思い出すとヤベェーな。
今まで抱いたどの女より可愛い男とか。
意味わかんねぇー。
いや、本当はなんとなくわかってんだけど。
つーか、アイツすっきりさせて満足してたけど、俺すっきりしてねぇーじゃん。
あーどうすっかなぁ。
俺は煙草を咥えベランダへ出る。
4月とはいえ、夜は少し肌寒い。
こういう時こそ、あの野郎に連絡をとるべきか?
でもあの野郎ギャーギャーうるせぇーしなぁ。
俺はポケットからスマホを取り出すと、ある野郎に電話をかけた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 917