アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5-4
-
さみぃー。
さすがに長い時間、外にいるとカラダ冷えるな。
ランとの会話を終えた後、俺は星を起こさないようにゆっくり部屋へと戻った。
星は俺のベッドの隅っこで丸まって眠っている。
あー、可愛い。
コイツが1人で寝てもこんなに余裕あるなら、一緒に寝てやってもよかったな。なんて、んな事したら俺がおかしくなりそうだけど。
こんなに幸せそうな顔して寝られたら。
ベッド貸してやって良かったって思えるな。
俺のベッドで気持ちよさそうに眠りやがって。
漆黒の髪に、今は閉じられている真っ黒な大きな瞳。
本当にコイツは仔猫だな。
こんな可愛い仔猫になら。
俺も優しくなれんのかも………。
そんな事を思いながら俺はソファーに横になると、ランとの会話を思い出していた。
ランならきっと、話しても大丈夫だと心の何処かで思っていたのかもしれない。光と俺との関係性もランなら良く知っているし、ラン自身はゲイだしな。
『変態。最低。クソ野郎っ!!!!!!』
わかっちゃいるけど。
オカマに言われると辛いな。
一生を添い遂げる覚悟……………か。
そんなもん、たった2日間で覚悟なんか出来るかよ。
ただ、アイツに触れていたくて。
色んな表情がみたくて。
初めて俺から欲しいと思った。
ただ、それだけ。
でも。
これが恋とか愛とかいうものなら。
俺は…………………。
明日は、星が起きたら一緒にオムレツを作ろう。朝メシ食ったら、昼過ぎくらいにランの店に向かうとするか。
もし時間が取れるようなら、星を連れて桜でも見に行こう。あそこの桜ならまだ散ってねぇーはずだ。
てか、そろそろ寝ねぇーと俺死ぬな。
ランに会うって事は、話すだけで体力使うだろうし。
俺の料理に感動していた、キラキラした星の顔を思い出しながら俺はそっと眠りについた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 917