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着替えを済ませ、白石さんが作ってくれたサンドウィッチを食べ終えて。白石さんの髪で沢山遊んだ後、オレは白石さんの車で送ってもらう事になった。
昨日の天気が嘘のように、今日の空は晴れている。
煙草を吸いながら、面倒くさそうに片手で運転する白石さん。
なんか。
今日の白石さんは、少しだけ疲れている気がする。
気のせいかな……。
オレと一緒だと疲れちゃうのかな……。
朝からサンドウィッチなんてお願いするんじゃなかった。白石さんが今日午後からバイトだって知ってたら、あんな事言わなかったのに……。
オレが1人で後悔している間に、もう家の近くまできていた。
白石さんは、最初に待ち合わせをしたコンビニに車を駐める。
「白石さん……色々、ありがとうございました。…………また料理教えてくださいっ」
オレはぺこりとお辞儀をして。
車から降りようとしたんだけど。
「え?ちょ…………」
オレは白石さんに、ぎゅっと抱き締められてしまった。
「星、忘れ物……」
「っ……」
白石さんはオレの首筋にチュッとキスをする。
ニヤリと緩んだ口元。
ついさっきまで。
疲れてるのではないかと、本気で心配したオレの心を返してほしい。
「近いうちに連絡入れるようにすっから。ちゃんといい子にして待ってろよ?」
「………ワカリマシタ」
白石さんはオレの頭を撫でると、じゃあなと言って今度はちゃんと車から降ろしてくれた。
「ありがとうございましたぁ」
オレは白石さんの車に向かい、小さく手を振っていた。
この時は気づかなかったんだ。
オレと白石さんのやり取りを、目撃していた人物がいた事に……………。
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