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兄ちゃんなのに。
兄ちゃんじゃない。
恐怖でカラダが震える。
でも。
この状況をどうにかしなきゃ。
「ちゃんと話すっ…から……離してっ!!」
ジタバタと暴れてみるけれど、抵抗すればする程。
兄ちゃんの力は強くなる。
「ッ…イタッ!!……兄ちゃんっ!!!!」
オレは怖くて、何がなんだかわからなくて、泣きそうになるのを堪えながら兄ちゃんを睨みつけた。
「離すわけないだろ?せい。そうやって涙目になって、上目遣いでアイツを誘ったの?白い肌を差し出して………それともアイツにもこうやって無理矢理された?ユキと何処までしたの?アイツの匂い、カラダにしみつけて。2日間も家族に嘘ついてまで……そんなにユキのカラダがいい?」
「っ!!そんなつもりじゃっ!!」
「アイツ、相当女抱いてるから。女に飽きて男も試してみたくなったんじゃない?せいは可愛いから、アイツの相手に丁度いいだろうし。だからアイツはせいの事、セフレの1人としか思ってないと思うよ?」
嘘……。
白石さんはオレが初めてだって言ってたのに。
やっぱり。
全部、嘘なんだ………。
頭が。
働かない……。
「…………せい。俺はせいが好きだよ?なのになんで他人のモノになっちゃったの?せいは俺の事が好きだったんじゃないの?」
「兄ちゃん…なんで………」
その事は……。
白石さんしか知らない筈なのに。
なんで。
「せいを見てればすぐにわかるよ。俺はせいのお兄さんだからね?………どうしたの?せいは何を脅えているのかな?大好きなお兄さんに押し倒されて嬉しいんだろう?」
そう言う兄ちゃんの目は、少しも笑ってなんかいなくて。
怖いっ……。
嫌だっ……。
………誰か助けてっ!!!!!!
「兄ちゃんっ!!やめっ……」
「光……やり過ぎ」
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