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7-2
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「明日は親が2人共いないから、ユキはせいを送り届けた後に先回りして、俺の家の勝手口から家に入って隠れてて。車は今駐めてる場所に駐めておいてくれればいいから」
「なんで俺が隠れてないといけねぇーんだよ?」
「ユキが家にいるのが分かってたら、勝負にならないでしょ?せいにはバイトがあるとでも言っておいてよ。俺と2人きりだって、せいには思わせておいた方が、せいの素直な反応がみれるからね。せいが家に帰ってきたら、それが始まりの合図。全力でいくよ?……ユキ」
「あぁ?かかって来いよ、光」
お互いニヤリと笑みを浮かべて、俺達は星の気持ちに賭けてみることにした。
家に帰って、星がちゃんと眠っている事に安心する。
光は。
星の気持ちを確かめる為にとんでもない賭けにでた。
光らしいけどよ。
もし、星が光を選べば。
星はただ、拒否権がないから俺に従っていただけだという事になる。
俺が負ければ。
もう2度と俺は星に触れる事すら出来ない。
でも。
今、ここで眠るコイツは。
自らの意思でここにいる事を望んだ。
………きっと、大丈夫。
気がつけば、外の雨はやんで穏やかな朝の陽射しが部屋に射し込んでいた。
あ。
サンドウィッチ作ってやんねぇーと。
俺は眠くなりかけた目を擦り、キッチンに立った。
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