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サンドウィッチを作り甘めのカフェオレを淹れて、星の服を畳んでソファーに置いておく。
今までこんなに誰かに何かしてあげたいと思った事がなかった。
星の笑顔がみたい。
コイツの笑顔は俺を幸せにしてくれる。
幸せってアホくせぇーなんて。
そんな風に思っていた頃の俺は、何処にいっちまったんだろうな。
星の可愛らしい寝顔を眺めているだけで、ほんわかと暖かい気持ちになるのは幸せを感じている証拠なんだろう。
たった3日間の幸せ。
その幸せが俺を大きく変えていく。
煙草を吸って、眠気覚ましのブラックコーヒーを飲んで。暫くすると星が目覚めた。
2人で朝食をとり、支度をして家を出る。
光が待っている家にわざわざ星を送る行為は、非常に面倒くさい。
結局、一睡もしてねぇーし。
コンビニで別れる前に。
星に付けておいた赤いキスマーク。
光はすぐに、星の細い首筋に色濃く残る赤い痕に気付くだろう。
それが何を意味するのかも。
俺は光の指示通りに動き、キッチンの奥に隠れて腕を組んで待機していた。
なんか俺、すげぇーアホくせぇー。
光はリビングで星の帰りを待っている。
光はどうするだろう。
星を抱く………って、光は何処までするつもりだ?
星が本気で嫌がらずに光受け入れて、ここでコトが始まっちまったら、俺どーすんだよ。
光は星を弟として大切なだけで、俺とは好きの種類が違う。いくら光でも、自分の内面を星に見せるだけで、見せ掛けのお芝居程度で終わる…………ハズ。
いや、でも星がその気になったら……。
んー。
落ち着かねぇー。
煙草吸いてぇ……。
そんな事を思っていると。
「ただいま、兄ちゃん」
俺と光の大切な人が帰ってきた。
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