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星が帰ってくるなり、星に俺との関係を問いただした光。
本当は全部知ってるクセして。
アイツ本当、性格悪りぃ。
分かりきってはいたものの、光の強引さと星の怯えように少し驚いた。
光は有る事無い事、俺の事を星にペラペラと話していく。確かに適当に女抱いてたのは認めるが、星をセフレなんて思ってねぇーよ。
てか、なんで星も光の言葉信じちゃってんの。
光は星をソファーに押し倒したまま、どんどん話を進めていく。光の目は全く笑わず、星は怯えていくばかりだった。
あぁ、もう星が可哀想。
星の気持ちを知る為にと、ここまで我慢して光の好きにさせたけど、さすがに俺も限界だった。
「光、やり過ぎ」
俺の声に反応してピタリと動きを止める光。
俺の存在に気付いた星は、泣くのを必死に堪えていたのか、唇を噛み締めながら勢い良く俺に飛びかかってきて。
星は自分が知らない光の姿が受け入れられなかったんだろう。俺にぎゅーと抱きつきながら泣いてしまった。
あまりに愛おしくて、俺は星をぐっと抱きしめる。
ニヤリと笑った俺に、強引にいけばイケると思ったと光は笑っていた。光のサディストぶりは前から知っていたが、本当にここまで星を相手にするとは思っていなかった。
つまりは。
この賭け自体が俺に対しての嫌がらせ。
光は多分、最初からこの結果を見越していたのだろう。
いきなりあんな事されたら、そりゃ誰だって選ばねぇーか。いや、でも……俺、星に会って数分でキスしてんな。
キス以上のコトも平気でしてるわ。
それでも俺にしがみついて離れないって事は。
星が選んだのは。
3日間前まで好きだと言っていた光ではなく、たった3日間前に出逢った俺。
何はともあれ、この賭けの勝敗が決まった。
お互いに笑い合う俺達をみて、星はポカーンとフリーズしていた。
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