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「……………弘樹は友達でしょ?」
男として好きって。
オレが白石さんを好きな様に、弘樹はオレの事が好きって事?
「……友達だよ。今までも、これからも。でもそれだけじゃないんだ。色々悩んだけど、セイには俺の気持ちだけ伝えとく。返事はまだいらないから」
「あの………弘樹?」
「それより、ショップの兄さんの事。教えてくんない?」
「だから、弘樹には関係ないって。何度言ったら………」
首筋に触れていた弘樹の手が肩へと移動し、オレはぐっと押し倒された。
「えっ?ちょ、何やってんのっ!!」
「セイが話してくれないなら、このまま色々しようかと思って。今、誰もいないし。俺たちもう高校生だし、それなりに男だし?話してくれるなら何もしないケド、どーする?」
あ。
なんかこの雰囲気はまずい………かも。
兄ちゃんに押し倒された時の記憶がデジャヴする。
「話すっ!!もうちゃんと話すからっ、お願い……手、どけて……………あの………イケメンの店員さんは兄ちゃんの友達だったんだ……」
「は?」
すっとぼけた顔をして、弘樹から力が抜けていく。
その隙にオレは起き上がって弘樹から距離を置く為、ベッドではなく椅子に座った。
「だからっ!!あの人は白石さんって言って、オレの兄ちゃんの友達。兄ちゃんの高校からの同級生だって」
弘樹はギョッとしていた。
「……世間って狭いのなぁー、何その偶然。てか、セイの兄ちゃんとあの兄さんが友達とかヤバいだろ?イケメンはイケメンを喚ぶのか?神様って残酷な事するのなぁ。でもなんで、セイが関わってるわけ?」
それは………。
えーと。
言えない。
白石さんにキスされて脅されて。
強制お泊りで、あんな事までされて。
でも、いつの間にか白石さんの魅力に惹かれていって………オレから帰らなくていいと甘えて、2日間も泊まってましたー。
なんて、どう説明するの?
「あっ、あの日はたまたま………色々あって白石さんに送ってもらったのっ!!」
「あのさぁ、セイ。そのたまたま、色々あっての部分がすげぇ気になるんだけど」
弘樹のばかっ!!
せっかく誤魔化したのにっ!!
「んーとね、オレが料理が好きって話をしたら、白石さんがお勧めのカフェに連れてってくれたんだ………それでコンビニまで送ってもらって………」
「お勧めのカフェ紹介してもらってキスマーク?おかしくね?」
そんなの。
オレも良くわかんないよ。
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