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8-1 (雪夜side)
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あれから。
光からは毎日のように、変態だのショタコンだの嫌がらせのようなラインが届く。
が。
これが光の祝福の形だと思って、ありがたく受け取っておくことにしてやろう。
返信はしねぇーけどな。
星にはなるべく毎朝、連絡を入れるようにしてやってる。星とのラインは、ほんわかした内容ばかりで俺は朝からすげぇー幸せ。
バイトは地獄だけど。
「白石ぃー。顔、ヤバい。イケメンが変態」
「イケメンが変態で何が悪りぃんだ、言ってみろ。逆に好都合じゃねぇーか?」
「いやいや、顔にやけ過ぎだから。今の白石の顔を女の子がみたらソワソワすんぞ、きっと」
「ソワソワさせときゃいいんじゃねぇーの?」
「お前、今日機嫌悪くね?」
「うるせぇー。俺はお前とシフト代わった所為で、今週平日休みねぇーんだよ」
「白石にシフト代わってもらって行ってきた合コン、ちょー楽しかったっ!!女の子の連絡先をゲットだぜっ!!」
合コンの話で盛り上がっているコイツの名は浅井康介(あさいこうすけ)俺と同じ学部で、同じバイト先、サッカー経験者と共通点が多い為、なんだかんだでよく絡む。女の子大好き野郎。
「マジ面倒くせぇー」
「でも、白石は土曜休みだろ?日曜も朝からじゃねぇし。俺、土日は朝からフル勤よ?」
「お前の事はどーでもいい」
大学での講義も終わって。バイトまでの数時間を俺は康介と2人、駅前のカフェで暇を潰していた。
「白石って、なんでそんなに人に興味ないワケ?俺はイケメンの考えがわからん。俺は必死で女の子追いかけてるのによぉ」
「イケメンとか関係ねぇーだろ。単純に、どーでもいい、興味ない、そんだけ」
「その割には、女抱いてんじゃん?俺なんかついこの間、やっと童貞卒業したばっかなのに」
「あぁ?抱くのは別。俺にもそれなりに性欲はあるからな。どうせヤるなら1人より相手いた方が良いし。それに向こうから求められたら、抱いてヤるのが男だろ?そこに………愛はないけどな」
「分かってたけど、お前嫌な奴だな」
「まぁーね」
俺は煙草を咥え、康介にウインクしてやる。
「イケメンがたいして興味もないくせに、そういう事するから女が勘違いすんだよっ、簡単に女の子達にモテやがってっ!!」
「んなもん俺に言うなよ。向こうから勝手に寄ってくんだから。案外、モテるのも面倒くせぇーよ?」
「白石………俺はお前が嫌いだ」
「嫌いで結構」
「その余裕そうな所もムカつくぅ」
「ん?何が?今日は女の子とすげぇー気持ちいいセックス、出来るといいなぁ?……こーすけクン?」
俺はわざと康介の顔の目の前で、フッーと煙りを吐いてやった。
「お前っ、1回死んでこいっ!!!!!」
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