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「んっ、はぁ…ンッ…」
白石さんのキスは苦しくて、甘い。
チュっと音を立て離された口元は、いつなくニヤけている気がする。
「俺に噛みついて、その痕に爪まで立てて楽しい?」
「楽しいっていうより……愛おしい………かも」
オレの言葉に白石さんは嬉しそうに笑って。
「ははっ……星、お前ヤバイ……変態」
オレに変態だと言った。
「へ?」
なんでオレが変態なんだろう?
「噛みつきたいなら、噛んでいいんだぜ?」
「でもっ、白石さん……痛いですよ?それにオレは変態なんかじゃないです」
「痛がる俺を見て愛しくなるって言ったのは、何処の誰だよ?」
「オレ……?」
「分かってんじゃん」
「いや、でもそれと変態は関係ないんじゃ?痛がってる白石さんというよりかは、さっきの白石さんの表情がすごく好きだなぁって思っただけで………別に痛がってる白石さんが好きなわけじゃないと思うんです。んーなんというか、オレが付けた痕だから意味があるというか……オレだけの白石さんって感じがして…………」
あぁ。
何が言いたいのか、自分でもよくわからなくなってきた………。
「色々考えるより、もう1回噛んでみた方が早ぇーんじゃねぇーの?ココ、噛んでいーよ?」
白石さんはそう言って、Tシャツを軽く引っ張りオレに右側の鎖骨を見せる。
とっても綺麗な白石さんの鎖骨。
骨と皮膚の間にオレの歯が刺さったら、きっと痛いんだろうなぁ………でも、すごく噛み付いてみたい。
「………本当にいいの?」
「どーぞ」
ふんわり笑う白石さん。
オレは白石さんの綺麗な鎖骨に歯を立て、カプッと噛みついた。
一瞬ピクリと動いた白石さん。
「ッ………どう?」
「んふふふぇふ」
「はぁ?」
噛み付いたままじゃ言葉にならない。
オレが噛んだ白石さんの鎖骨は、オレの歯型と吸い付いた真っ赤な痕が残った。
オレだけの白石さんが増えていく喜び。
なんとも言えない高揚感がオレを満たしていく。
ぷわっと口を離して。
「……幸せです」
そう答えたオレに。
「お前やっぱ、変態」
白石さんはそう言って笑った。
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