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バイトを終えると。
うるさい康介に捕まった俺は、康介の奢りという条件で仕方なくファミレスにきていた。
バイト終わりで腹減ったし、康介の奢りだからなぁ……高いもの食おうっと。
「なぁ、ステーキ食っていい?」
「はぁ?お前ふざけんなっ!!ドリンクバー含めて千円に抑えろよっ!!」
「お前、そんなんだから女にモテねぇーんだよ」
金欠の康介の所為で、俺のメニューは強制的にドリンクバーとドリアにされた。
とりあえずくだらない話をしながら腹ごしらえをし、食後の一服をしている俺に康介はしみじみ話す。
「お前にそんな痕付けていい女が現れるとはなぁ。初めてみるわ、俺。お前にそんな痕付いてるところ。白石って、ヤっても絶対相手にそういう痕付けさせねぇじゃん?」
「そりゃあ、ただヤるだけの関係でそんな独占欲出されても困るからな。俺は誰のモノでもねぇーし」
「今はどう考えても、白石はその痕付けた女のモノだろ?」
「まぁーね」
俺は煙草の煙を吐く。
「なぁ、どんなコ?てか、お前がそんなに惚れ込むなんてよっぽどだろ?めちゃめちゃ可愛いとか?綺麗とか?あ、すげぇセックス上手いとか?」
「康介、お前バカだな。知ってたけど」
「奢るんだから教えろよぉー、付き合ってんだろ?」
「奢るってお前、ドリアとドリンクバーでなんで話さなきゃなんねぇーの。高校生でも、もっといいもん食ってんぞ」
「奢りは奢りじゃんかぁー、なぁ、白石ぃー」
本当コイツうぜぇー。
「………年下ですげぇー可愛いコ、黒髪のショートヘアでボーイッシュ。控えめで、素直で、恥ずかしがり屋で、照れ屋さん。料理上手な本当、いいコだよ」
ボーイッシュ………ボーイだけどな。
「え………そんなコがそんな痕付けんの?なぁ、白石。女ってどんな抱き方したら、そんなんなるの?」
「お前はヤる事しか頭にねぇーのかよっ」
「だって話聞く限りそんな大人しそうなコが、その痕だぜ?結構エグいでしょ?お前やっぱり昨日は激しい夜を過ごしたんじゃん」
康介はそう言いながら、オレンジジュースをズズーっとすする。
「だから激しくねぇーよ、ちゃんとヤってねぇーし。そんな大人しそうなコが、俺の事好き過ぎてこんな痕付けちゃうんだぜ?ギャップが可愛いだろ?」
普段は恥ずかしがり屋の星があの時は一緒にイキたいと強請り、必死で刺激に堪えていた姿を思い出して、俺の顔はニヤけていく。
「白石、顔をどうにかしろ………お前、色気半端ない。俺がお前に喰われそう」
「喰わねぇーよ」
「………可愛いかどうかはわかんねぇけど、俺は逆にその痕をヤらずに付けさせる事が出来る、白石がすげぇと思うよ」
「俺、愛されてんの」
ニヤリと笑う俺。
「その痕付けるの許したって事は、お前がそのコを愛してんだろ?」
康介のクセに。
珍しく正論を言われた。
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