アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10-3
-
「んで、いつから付き合ってんの?」
康介にそう言われて。よくよく考えたら好きと伝える前にキスして抜いて、今日やっと初めてお互いが好きだと伝えた事に気が付いた。
「いつからだろーな?」
本気で首を傾げた俺を見て、康介が手を叩いて爆笑する。
「はぁ?マジ?あんだけ愛されてるとか言っといて、わかんねぇの?」
愛してるし、愛されているのには違いないのだが。付き合ってるのかと聞かれると、何故かしっくりこない。
今までの俺の付き合うという行為が、あまりにも軽いものだったからだろうか?
「てか、付き合うってナニ?どっからどうしたら付き合ってる事になんの?お互い好きなら付き合ってる事になんの?手繋いだら?キスしたら?ヤったら?お付き合いしましょうって言ったら?………俺、正直今までアイツと出逢うまで、好きだと思って付き合った事1度もねぇーから、付き合うってよくわかんねぇー」
ジッポのライターをカシャンカシャン、開けたり閉じたりと弄りながら話す俺。
「確かに。そう言われると、よくわかんねぇかも」
さつきまで笑っていた康介だったが、俺の話に真剣な表情になる。
「だろ?付き合うとかそんなんじゃねぇーんだよ。彼氏とか彼女とか、そういう括りじゃなくて。気持ちの問題?好きなもんは好きなんだから、それでいいんじゃねぇーの?」
煙草を咥えた俺に康介は言う。
「あーでもそれ、どちらかというと男の意見じゃね?女って結構、付き合った記念日とか気にすんじゃん?」
星も………気にするんだろうか?
女じゃねぇーけど。
「………なぁ、康介。例えば合コンとかで出会って、付き合ってくださいと言う前に、一夜の過ちでヤったとすんじゃん?んで、そっから興味持ち始めて、お互い両想いになったら………付き合った記念日はヤった日?それとも両想いだって分かった日?どっちだ?」
「白石、今の女と合コンで知り合ったのか?」
なんでコイツはこんなにバカなんだ。
「ちげぇーよ。おバカなこーすけクンがわかりやすいように、例えを合コンにしてやったんだよ、やっぱりお前バカだな。で、この場合どっちだよ?」
「よくわかんねぇな。もう相手の女が好きな日を、付き合った記念日にすりゃあいいんじゃね?それか、今日からちゃんと付き合おうかって話をした日とか?とりあえず相手の女が喜べば、それでいいんじゃねぇーの?」
「お前に聞いた俺がバカだったわ」
煙草を吸いながら考えてみたが、イマイチしっくりくる答えにたどり着く事は出来なかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
129 / 917