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出してしまった……と思った時にはもう遅くて。
オレは抱え込んでいた白石さんの髪をぐっと掴んで、上を向かせる。
「……んっ、あのっ、出してっ!!吐き出してくださいっ!!なんで口離さなかったんですかっ?!白石さん頭おかしいですっ!!!!」
オレがそう言っているのに白石さんは優しく笑ってゴクっと喉を鳴らし、オレが吐き出したものを飲み込んでしまった………。
「ごちそーさまでした、すげぇー美味かった……星、好きだぜ」
なんで……。
飲んじゃうの。
出してって言ったのに。
美味しいワケないじゃん。
こんなことして……。
なんでそんな顔して笑うの。
とっても幸せそうに。
好きだよって。
白石さん。
こんな時、なんて言葉にしたらいいの。
オレは……どうしたらいいの。
オレはイッた後の脱力感が残るカラダで、白石さんを力一杯抱き締める。
言葉に出来ないよ。
こんな気持ち。
「星……?」
訳のわからない涙が溢れてくる。
「イヤ……だった?」
少し不安そうな白石さんの声。
「違うっ!違うんです……っ…気持ちよくて……白石さん、口でその………吐き出してって言ったのに……なんで…飲んじゃうのぉ…それなのに……好きとかぁ………もぅ…オレ……白石さんっ……好きだよぉ……」
泣きながら話して、何が言いたいのかオレも良くわかんないのに。白石さんは、星はいい子だねってオレを抱き締めてくれる。
「星?好きな相手になら、なんだって出来ちゃうもんなんだぜ?お前がイヤじゃないなら良かった……気持ちよくなれたならそれでいい、俺も満足」
「でもっ……」
「でもじゃねぇー。俺はお前が好きだから口でしただけ。飲みたかったから飲んだだけだ。星は何も悪い事してねぇーだろ?お前が泣くことなんかねぇーんだよ」
白石さんの匂い。
安心出来る、特別な匂い。
「白石さん……」
「星くんさぁ、なんか俺がすげぇー事したって思ってるかもしんねぇーけど。俺が頭おかしいなら、多分、世の中大半の人間が頭おかしぞ?」
オレの涙を指で優しく拭いながら、白石さんはオレにそう言って笑う。
「へ?なんで……?」
「俺だけじゃなくて、好きな人の事なら本当に全部食べれる人間はいくらでもいるって事。まぁ、そうじゃないヤツもいるけど。俺が星にしたのはセックス中にする行為の1つで、フェラチオっていって、ちゃんと名前も付いてるくらい、メジャーな行為なんだぜ?」
ふぇ……ら……なにそれ?
「オレ……そんなの知らない」
「今日は身をもって知れて、良かったな」
白石さんはそう言いながら、優しく笑った。
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