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男同士………だよな?
光が綺麗過ぎて、あんまり実感ねぇー。
てか、この兄弟どうなってんだよ。
光は優の口付けに抵抗する素振りもなく、優の首に両手を回す。
まぁ、濃厚なキスデスコト。
俺は煙草を咥えて星の髪を撫でながら、友人2人が交わすキスをぼーっとしながら眺めていた。
正直、光と優ができていたところで俺にはどーでもいいワケで。光が優といると大人しかったのは、こういう理由があったからだと理解した。しかし今はそれよりも、可愛い俺の恋人が眠っている事に安堵している。
星が寝てて良かったな。
こんなん見たら星くんきっと、自分の事じゃないのに恥ずかしさで号泣すんぞ。
チュっとリップ音を鳴らして離された2人の唇。
少し潤んだ光の瞳に満足そうに笑った優は、光の肩を抱いた。
「……こういう事だから。雪夜、これからもよろしく」
「ん、よろしくー」
俺は煙草の煙を吐きながら、優にゆるーく返事をする。
「……ユキの前で随分と大胆な事してくれたね、優。今日、この後………どうなるか分かってるでしょ?」
「わかってますが、ナニか?」
光の鋭い視線を受けても、何食わぬ顔をして眼鏡をくっとあげる優。
「……あのさ、2人の世界は俺興味ねぇーから。この後、優が光に縛られようが鞭で叩かれようが、蝋燭垂らされようが、色々ヤるのはこっから出た後にしてくんねぇー?そんで、お前らいつからその関係なワケ?高校ん時って、お前ら2人共彼女いただろ?」
確かお互いに、それなりの女がいたはずなんだが。
「雪夜と出会う前からだよ。彼女はカモフラージュ。世の中に受け入れられる関係じゃないのは理解していたから。いくら光と俺が仲良くても、互いに女がいれば怪しまれない。実際、1番近くで俺たちを見ていた雪夜も気づかなかったからな」
「まぁ、俺は人に興味ねぇーからな。よく出来た服従関係だなぁくらいにしか思った事なかったわ」
「………正直、ユキがせいに本気で惚れる事がなかったら、本当にこのまま話すつもりなんてなかったんだけど。適当に女相手してたユキが、初めて愛したいと思った相手、まさか弟とはね」
「星にはいわねぇーの?」
俺が1番気にしているのはそこ。今は眠っている星が、この2人の関係を受け入れられるかどうかだ。
「そのうち、様子をみて……かな。今はまだユキの事で頭いっぱいみたいだし。少しずつ話していけたらとは思ってる。もうお兄さんやるもの疲れたし」
「だから今回の泊まりに、俺たちを誘ったワケね。なんかあるんじゃねぇーかとは思ってたけど、そう大した事でもなかったな」
お互いが愛し合える関係なら、それ以上の事など求める必要はない。それはきっと、俺の友人2人も同じ事。
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