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昨日
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「先輩い…ひっ、く…もうカラじゃないですかぁ…っう…」
「山崎お前飲み過ぎ、水貰え」
「なぁに、言ってんすかぁ…!まだまだこれからっすよぉー…」
「すみませーん、お水下さい」
「少々お待ち下さい」
「ほら飲め」
「あっ…ありがとうございます…」
仕事の先輩、山岡さんと近くの居酒屋へ足を運んだ
山岡さんとは『山』が付いてるってだけで
コンビ組んだり、何かと一緒に仕事をしていくうちに
仲良くなって今では飲み仲間だ
「あ…ぁー、ちょっとトイレ…」
「おー」
足に力を入れて立ち上がろうとすると
目の前がグラッと歪み態勢が崩れ倒れ込んだ。
「うぅ…いてて」
「おい大丈夫かよ?トイレまで連れてってやろうか?」
「あはは…やー、何言ってんすかっ…大丈夫っす」
「フラフラじゃんよ」
「いけるっす」
そして何とかトイレまで壁をつたいながらも辿り着き
ふぅ…と、便器へ腰掛ける
「結構…酔ってるかも…あー、気持ちええわぁ…」
山岡さんと初めて呑みに行った時
緊張と遠慮で堅苦しくなっている俺を察してくれて
「遠慮しながら呑む酒は旨くない」と
気楽に呑める様に言ってくれたお陰で今はこの有様。
かなり失礼な後輩だと、自分でも思う。
そんな俺を広い心で受け入れてくれる山岡さんは
尊敬できる先輩でもあり、憧れの存在だ。
そんな人間になりたいと常々思っている。
「…さぁ、て…そろそら戻ろ…」
用を足し、山岡さんの居る場所へと戻る
「すみません…俺結構酔って…」
「…え?」
「え…あ…あれ?」
見ると、そこは山岡さんが居る筈なのに
揃いも揃ってイケメンばかりが集まっていた
そして全員が夕成の登場に困惑して固まっている
「(イッ…イケメンばっかりや…!何の集まりやねんこれ…!)」
「ちょい酔っ払いのお兄さん、フリーズしてやんと自分の部屋戻りやー」
「おい、酔っ払いとか言うたらあかんやろ」
「はよ乾杯しようや」
「まだ生ビール来てへんで」
「腹減ったんやけど」
「付き出し食うてもええ?」
イケメン達が口々に思った事を発して煩い筈なのに
それでも全員が絵になり、つい見惚れてしまう。
「お兄さん?聞こえとる?」
「おっ…俺も一緒に…」
「は?一緒に?」
「ええやん!呑もうや!ほらこっち座り!」
「えっ…!?良いんですか…!?ワーイ」
「君誰なん一体」
「そんなんどうでもええやん、ほら生来たで。乾杯乾杯!」
「「「「「乾ー杯」」」」」
イケメン達と乾杯してしまった
こんなノリの良いイケメン会った事ない
絶対断られる覚悟で言ったのに、逆に言って良かった
あービール旨ーい♡︎
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