アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
「お前らどないする?泊まっていくんか?」
「あー…俺帰るわぁ…ひっ、く……」
「俺泊まろかなぁ…」
「山岡さんは?」
「俺も帰りま……」
「山岡さんは俺んち泊まったらええっすよ」
「はい?」
目を丸くして、吐いて汚れた口周りを拭いてる手がピタリと止まった
「なんか問題あります?」
「えっ…いや、問題……って、大有りでしょ…」
「ほな行きましょかー」
「えっ…!?」
しのごの言わせず山岡の腕を引き、荷物を持って稑の家から彼は出て行った
その後ろ姿をボーッと見つめていた夕成は
稑の袖を引き、質問した
「あの人…先輩のこと、気に入ったんですかね…?」
「そうちゃう?」
「へぇ……」
目の前がグラグラ揺れる中で山岡の事が心配になり、壁を伝いながら玄関まで足を運ぶ
「ちょちょ…夕成君?どこ行くん?」
「いや、先輩の事が…心配、で………」
「大丈夫やで、弥生の事やから親切心で家泊めるだけやと思うし」
「そ、ですか……」
ならいいか、とすぐに納得して稑の方へと振り返り見つめながら首に抱き着いた
「稑さん……抱っこ、して……」
「何をしだすんかと思ったらそれかい、ええよ、おいで」
「はい……♡︎」
首に抱き着いたまま、足を抱え込まれお姫様抱っこでリビングまで運んでもらう
「おぉ…稑の姫は甘えん坊さんやな」
「ふっ…、手の掛かるお姫様や、もう帰るん?」
「帰ら、ありがとやでこんな時間まで」
「ええでいつもの事やん、また明日な」
ぞろぞろと皆が帰り家には稑と夕成の二人きりになった
ソファーに降ろした夕成はそのまま眠りにつき、気持ち良さそうな顔をしている
まさか見ず知らずの男を家に泊めることになろうとは…。
それにそっちから誘ってきたのに寝落ちされる始末
正直まだ元気なムスコを悲しくもお風呂へ入るついでに慰めてやろうと決めた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 24