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『稑ー、今日会いたい♡︎』
「今日かー、まぁええよ」
『いいの?やったー♡︎じゃあ家行ってもいい?』
「家はあかん、汚いから。ホテルでええやろ」
『そんなのあたしが片付けるよー♡︎』
「嫌やわ、勝手に物増やされそうやし…ホテルな、決まり」
『はぁい♡︎じゃあまた夜にね♡︎』
通話ボタンを切って携帯を机に置いた
まだ朝の食器を洗わずに、先に散らかったリビングを片付けようと腰を上げる
袋を片手に缶を集めて無心で処分をしている時にある物が目に止まった
「あれ?」
身に覚えのないネクタイがそこにあった
多分夕成かその先輩の物だろう
弥生も亜樹も他の奴もネクタイなんか締めないし。
一応連絡しとくか、と携帯を開いても
彼らの連絡先を知らない
「あー、聞くの忘れた、どないしよ…あ、そうや弥生が確か先輩と帰ったな」
弥生に電話を掛け、しばらく発信音を聞く
『んー…は、い……稑?』
「何やねんその声、まだ寝とった?」
『寝てた……うぁー、頭いて…』
「いけてんの、大丈夫か?」
『いけてるいけてる…で、どうしたんだよ……こんな朝から……』
眠そうな声で要件を聞いてくる弥生にネクタイの事を話す
「昨日ネクタイ忘れて帰ってんねんあの二人のどっちかが、先輩の連絡先知ってんねやったら聞いてほしいんやけど」
『あー……いいけど、出てくれないかも…』
「なんで?なんかしたん?」
『した…ふふ、先輩可愛い人だったなぁ……』
声色が変わり眠そうな声から愛しそうに想う声で話す弥生に質問をぶつける
「お前手早すぎちゃう?最後までしたん?」
『いや、流石に先輩ノンケだし可哀想かなぁって…』
「ふぅん、良かったやん。ほなら聞いといて頼んどくで」
『へーい』
頼りない気もしたが、連絡先があればこれで済んだと安心した
そしてまた掃除を再開させる
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