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ハヅキ:「僕が魔界に堕とされたのは四歳の頃。それから、僕は必死にアルゼス様の教育を受けて今の地位を手に入れた訳なんだけど。僕ね、母様の本音が知りたくって七歳の頃に“真実の泉”へ見に行ったんだよね。だから、真実を知ったのは七歳。まだ、力の加減さを覚えるのがやっとの頃だった」
隗:「七歳か」
ハヅキ:「母様の本音を知った時、僕涙流したんだよ。どうして…一人で背負うの?って思ったし、僕は何一つとして無知で無力な餓鬼だって…自分を貶したもん…」
隗:「じゃあ、ゼウダーが実の父親と知ってどうだった?」
ハヅキ:「あー…僕、この方の実の息子なんだな。孤独な捨て童神じゃなかったんだ。母様…僕…逢えたよ?実の父親に逢えたよ!って、感極まりなかった様な気がする。当時の自分は多分…」
隗:「嬉しさ半分、複雑さ半分的な?」
ハヅキ:「そう思った時もあったよ。まさか、自分が魔族の血を引いているとは思わなかったし。父親が侯爵の地位だとも思いもしなかったもんね!」
隗:「…」
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