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七大天使の長様(リアホースside)
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ー天神界・ミカエル邸・庭
此処は七大天使が一人、ミカエル・フローラ・クォーツの邸宅。
庭先にある薄ピンク色のテーブルにティーポットを置いて、花壇に植えてある花々を眺めた。
春の風にそよがれ、花々が揺れる。
「リアホース、此処に居たのか!」
「丁度、ティータイムをしようかと思いまして…。如何なさいました?父様…」
「母君を見なかったか?」
ムスクの甘い香りが漂ってきたと思えば、開いた窓から顔を出す父様だった。
「朝方お見かけして以来、見てませんが?」
「そうか…」
母様の行動範囲を一番熟知しているのは父様な筈なのに、探しているという事は思い当たる場所は全て回ったのかしら。
大抵はエデンの城かウリエル様の邸宅。たまに、下界の様子を視察しに行く場合もある。
「ー…はぁぁ。自由奔放な性格も困ったものだ。また、ウリエルの地雷を踏む事になる…」
「何か、重大な会議でも入りましたか?」
「…あぁ」
「…」
父様の表情を見て、私は思い出した。
『明日は、午前から重大な会議があるから忘れるなよ…』
『分かってるよ。ルシファもウリエルみたいに細かいんだから…』
『ー…そのウリエルから重々に言っておく様に言われてる。三ヶ月前の件があるからな』
そういや、昨夜、母様に話していた。
口酸っぱく、重大な会議があると。
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