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満月オオカミ少年 (黒研)
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「クロ…っ」
名前を呼ばれる度、凶暴になる気がした。
初めて研磨を恋愛の対象として意識したのは俺達が高校に上がって間もない登校中、寝坊して遅刻しそうで走っていた。
あまり激しい運動が得意じゃない研磨はほんとに遅くて、その手を引きながら頑張れーと励ましてたんだ。
「クロ…も、無理っ…、遅刻してもいい、よぉ」
何言ってんだと振り返った俺の目に入ってきたのは、目を潤ませて息を荒くした研磨の顔。
そのピンク色の顔がやけに可愛くエロく見えて、自分の目を疑った。
いやいや相手はあの研磨だぞ男だぞと言い聞かせて、半ば引きずるように学校へ走った。
遅刻はなんとか免れたが、だけどそれ以来研磨に対しての想いが日に日に募っていくのを感じていた。
「そして今に至る、と」
「何か言った?」
ベッドに寝転びながら、プリンな後頭部とか猫背な背中とお尻を堪能…ゴホン、なんとなく見ていた俺に、携帯ゲームに夢中になっていた研磨が振り返って首をかしげた。
そのちょっとした仕草にすらドキドキしてる事を知らないんだろうな。
「いや、研磨にかまってもらえなくて寂しいなーって」
「なにそれ」
冗談に聞こえたのだろう、小さく笑った研磨はその白くて細い腕をこちらに伸ばしてきた。
「もう少しで終わるから、待っててよ」
不意打ちで撫でられた頭が、じんと熱くなった。
「ぅわ!?」
ごとんとスマホが床に落ちる音と、研磨の驚く声が重なった。
はっとした俺の目の前に研磨の顔。
どうやら無意識に引き寄せてしまったらしい。
「クロ…?」
戸惑った猫のような瞳に、俺の中で何かが切れた。
「んっ!?」
薄い唇を奪うと抵抗するように肩に手が置かれた。
その手を取って研磨の体をベッドへ押し付ける。
キスはやめない。やめたくない。
自分の体の下で時折漏れ聞こえる小さな声にゾクゾクする。
もっと、と歯止めが効かなくなった理性が脳を支配していた。
「ク、ロ…?」
潤んだ瞳、弾む息、ピンクに色付く頬。
ずっと焦がれたモノが目の前にある。
「クロ、どう、したの?なんで、こんな」
戸惑いと恐怖に震える研磨すら、可愛くてしょうがない。
「ずっと、こうしたかった。好きだから、そんな風に泣く顔…見たかったんだ」
クロと再び名を呼ばれたのを合図に、俺はまた唇を重ねた。
たとえ嫌われても、もう止まらない。
(クロ、待って…)
(無理)
(に、逃げないから、だから待って…っ)
(……無理、もう、限界)
(俺も、俺もクロの事好きだから、だから、出来たら優しくして、よ)
(っ!研磨あああ!)がばっ!←抱きつく
end
──────────
黒研!黒尾さんがパーンしました\(^o^)/
あれ、なんか変態臭くなったぞ、どうしよう
温度差ありそうだなこの二人と思ったよ
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