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地球まであと384,400 km (木赤)
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木兎さんは、割とよくどうでもいい話をしかも唐突にする。
「月に行けたら何してみたい?」
「…は?」
今回はそれに輪をかけて唐突で突拍子もない。
「俺はなーとりあえずジャンプしたい!そんでネット張ってバレーしてぇ!」
「…面白そうですね、月バレー」
「だろだろ!?」
同意が嬉しかったようで、にかっと笑う。
ああもうその顔、ほんと…。
「赤葦のトスでズバッとだな、月面にバレーボールの跡つけたら気持ち良さそうだよなー」
さらりと嬉しいこと言わないでください。
「あとは地球に向かって全力スパイク!届け俺の渾身の一球!みたいな!」
「それはさすがに無理じゃないですかね。地球までどれくらいあると思ってるんですか」
「しらん」
「384,400 kmです」
「…赤葦は夢がねぇな」
「木兎さんが夢見すぎなんですよ」
「アソビゴコロってやつだ!赤葦もわかるようになれよ!」
バシンと背中をたたかれた。少しは加減してください。
ヒリヒリ痛む背中をさすってると、前を歩く背中が振り向いた。
「俺は、お前がトスくれんならそんくらいの事出来るような気がしてんだよ」
「…っ」
「さあ!今日もやるぞ!気持ちよく打たせてくれよー?」
その言葉と笑顔が、俺を奮い立たせてる事にあなたは気付いていますか?
end
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たわいない会話って好きです
仲良い二人は大好きです!
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