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夜をあげる (黒研)
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今日の俺は、変だった。
ランニングも柔軟もフットワークも身が入らない。
トス上げミスるし…みんなにも大丈夫か?って心配されるし、コーチにも叱られた。
原因は、分かってる。
けど、今日はどうしても、練習が早く終わって欲しいと、そればっかり考えていた。
ようやく終わった帰り道、当然クロに呆れにも似た小言を言われた。
「お前、今日はいつにも増して酷かったぞ?明日新作ゲームの発売日なのか?」
「…違うよ」
そう違う。そんな、理由じゃない。
「ならどうしたんだよ。もしかして具合悪かったのか?」
ぴたりと冷たい大きい手の平がおでこに触れた。
そんなことは日常茶飯事のハズなのに、ビックリして肩を震わせてしまった。
そんな俺に、クロも驚いたように目を見開く。
「クロ、あの、ね。あの…」
「お、おう。どした…?」
体中が熱い。目も熱くて、伏せたまま呟くように言葉を絞り出す。
「今日、うち、親…いないんだ」
クロの、息を呑む音が聞こえた気がした。
「だから、今日……シよ…?」
俺の言葉に、クロが無言で手を握って歩き出す。
俺の、家に向かって。
その手が熱く汗ばんでいたことに、なんだかちょっと安心したんだ。
end…?
──────────
誘い受け、万歳。
黒尾さんの理性は跡形もなくぶっ飛んだに違いない←
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