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りょ→旅館の女将
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りょ→旅館の女将
「ごめんな」
何で全部女将がやらなあかんの。
だんはんやればええやん。
夫は旅館の仕事すきやで。
湯管理も。
接客も。
下足も仕入れも大好きで大好きで。
でも大女将が怒った。
亮子さんがしっかりせんさかい、竜也が宿に関心持つんえ。
そんなこといわれたって…
竜也が消えた。
『ごめんな』。
たった一文の手紙残して消え果てた。
残されたあたしは血のにじむような女将修行をさせられた。
何度飛び出したろ思たか。
意地で耐えていたある夕暮れ、すらっとした和服姿が上がり口を訪のうた。
「竜子ですー」
艶やかな女姿だった。
女将が二人いてもしょうがない。
その日限りであたしは去った。
宿は人気だ。
たった一つの気がかりは、後継者はどうするのかということだけど、私はもう他人だ。
何とかするだろう。
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