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キラキラの検索。にしおりをはさみました!
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キラキラの検索。
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「…なぁ、お前なんで俺なの?」
深い意味は無いが、ただ、ずっと疑問に思っていた事を聞いてみた。
グラウンドにただボールが右往左往と行き交うのを見ていたら目が痛くなってきたから、ボーッと目を休ませている暇つぶしにだ。
…そういや前にも似たような事を聞いた覚えがあるな、確か答えは…
「三年前に先生が声かけてくれた時からずっと先生だけだよ」
考える前に答えを言われた。
「お前って去年引っ越してきただろ」
「そうだよ」
じゃあ無理じゃねぇか。
はー、と息をついたあと休ませていた目を柊に向けた。
嘘とは思えない程に自然な表情で、本気で三年前の記憶をたどってみた。
…キラキラに検討なし。
ダメだ、やっぱりあった覚えなんて無いし…三年前の俺は教師ですら無かったから、会う機会すら思いつかなかった。
「昔の事なんていいじゃん、俺は今こうして先生といられることが幸せなんだし、先生もそうでしょ?」
「なワケねぇだろ、お前理論で考えるな」
「あは、先生のそういうとこ大好き」
柊の人形の様な顔が、人間らしく笑うのを見るのも何回目か。
コイツのファンクラブの奴らなら瞬殺なんだろう。
少しして柊は立ち上がった。
「何か飲み物買ってきてあげるよ、といってもそこの自販機だけど….俺がこんなことするのって先生だけの特権だね」
「あぁ、悪いな。…後半の一言一言が自己愛にまみれてるぞ」
「先生への愛情も、ね」
余計重い、なんて思いつつも
素直に喉が乾いていた為、飲み物を買ってきてもらうのは嬉しかった。
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