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怪我で動きにくくなってからと言うもの、涼が凄く…否、いつもこの事だが、それ以上に構ってくるようになった。主に涼の家に泊まってる時に。
例えば…移動の時。
家を歩き回るくらいなら遅いけど出来るのに、俺が移動しようとしたら俺を抱えて俺が行きたい場所に連れていく。流石にトイレの時にそれをされたのは全力で断った。
それと飯の時間。
利き手は使えんのに『あーん』をしてくる。恥ずかしいから止めろって言ってんのにこれは止める気配はない。
それから、風呂。絶対一緒に入ろうとする。
手足1本ずつ使えない俺からしてみれば助かることなんだけど、自分で洗えるから俺の体を洗おうとすんのは止めてくれ。その…手つきが…厭らしい、というか…。兎に角、止めてくれ。
…まあ、本気で嫌、って訳じゃないからこうして俺は今日も泊まりに来てんだけどな。
…で、現在進行形で、何故か涼が不機嫌である。
「ふざけんなよ…担当科目変えてぇ…。糞、くたばれ松永…」
松永ってのは教師の名前。…確か、家庭科だ。
どうして涼がその松永ってやつを呪う勢いで暴言を吐いているのかと言うと、文化祭が終わった頃に、調理実習をすると松永から聞いたかららしい。
曰、俺のエプロン姿を松永は拝めるのに俺が見れないのはおかしい。ふざけんな。…な、ようだ。
「俺も見たことねぇのに松永は見るとか有り得ねぇんだけど。松永マジでふざけんなよ…」
…どうやら、松永が自分よりも先に俺のエプロン姿を見るのが気にくわないようだ。
いや、エプロン。たかがエプロンだから。
「エプロンだからだろ…。昴流のエプロン姿…可愛い。レースが一杯ついたエプロン着せたい…。嗚呼、シンプルな奴で裸エプロンも良いな…」
おい、話の方向を変えるな。
あまり聞きたくない言葉が聞こえた気がしたが、多分それは気のせいだ。
何でそこまでエプロンにこだわんのか俺にはさっぱりだが、そんなに見たいんなら家から持ってくるけど…。
「…って、涼俺がエプロン着けてんの見たことあんじゃん」
ほらバイトの時俺エプロンつけてる。腰から下しかないやつ。
「全身じゃねぇと意味ねぇだろォ…」
「ええ…」
俺には違いが分かりません。
「昴流ー…お願い。怪我治ったら料理するときエプロン着けて」
「…良いけど」
エプロン位なら、なあ…?別に変な服着せられる訳じゃねえし。
「やった。…ふふ、後で通販見ないと」
俺が了承すると分りやすく、機涼の嫌が良くなる。
…あ、なんか不安になってきた。女が着るようなエプロン選んだりしない…よな…??
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