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そうしてまた4日。最後の方は20分に短くしたりなんかしていって、予定してた1週間が終わった。1週間で訳した英文は17題分。予定よりも少ないが、量より質。どれだけ英文に慣れれたのかが重要。
てことで今日は適当にセンター問題引っ張ってきてセンター式で解かせてみることに。
やっぱり、水瀬さんは基礎は出来てて最初のアクセントだったり発音は全部合ってる。
文法とかの穴埋めも、7割ほど。この調子なら国公立は狙えるものは余裕で狙える…のだが、心配は大問3番から。こっから正解率が水瀬さんの場合は一気に下がる。
「…あら、かなり良くなってるんじゃない?」
「マッッッジで?!!」
前の点数は配点は詳しくは分からないので恐らくだが、60点ほどしか無かった。が、今回は半分近く取れている。
水瀬さんは基礎がちゃんと出来てるから英文にさえ慣れれば伸びる人なんだろう。と、なるとまだ伸びる可能性はある。
「でも、水瀬さんここ本当は出来る筈だから、ここも、ここもここも。基礎は出来てるのに応用になると本当駄目」
「うっ…」
「訳せないところがあっても前後の文が訳せるんなら大体こんなこと言ってるんだろうって推測は出来る筈。言ってることは日本の論文と変わらないんだから。1文読めなくても諦めたら駄目。ゆっくりでも良いから解いて、こう言うとこで点を落とさないようにしないと」
「…何も言い返せません」
「だから、これから試験までは推測しながら英文を読む力を身に付けていこうね。後この話で何が大事なのかもあまり捉えれてないからそっちも。読む方は最初よりも出来るようになってきてるから頑張ろーね水瀬さん」
「…うん」
「うっわぁ……、わんこ落として上げる系…」
「……落とし…?」
落として上げる。水瀬さんにも言われたそれ。別に俺は落としたつもりも、上げたつもりもなく、ただ思ったことを言っただけなんだが。
…も、もしかして俺水瀬さん傷つけるような事言っちゃった?
「ご、ごめんね水瀬さん…俺傷付けるつもりはなくて…あ、う…」
「…とーかぁ、わんころがマジで癒し系…」
「わんころ…っ?!」
「何かそれ超ダサい」
水瀬さんにこれまた個性的なあだ名を付けられた。
わんころって。わんころって何。餡ころ餅?餡ころ餅の派生語???
色々なあだ名を付けられてきたけど、餡ころ餅ってあだ名を付けられたのは初めてだ。あっ違った。わんころ。
「センター終わるまで家に泊まって欲しい。常に癒されたい」
「ふぇ…?」
「わんこにもわんこの時間ってのがあるでしょ。止めなさい」
「でもぉ…俺ん家癒してくれるもんがねぇ。桐華来てくれる?」
「良いわよ、みっちりしごいてあげる」
「ご遠慮させていただきます」
わんころって言われて何となく分かってしまったんだが、水瀬さんも俺を犬だと思ってる説が浮上してきた。
…俺、そんな犬っぽい…かなぁ…。
「…わん」
冗談のつもりでした鳴き真似。真似になってない真似。
そうしたら何故か2人とも固まってしまった。
1番最悪なりアクション。何かごめんなさい。
だって2人が俺を犬みたいにみてるから、なんて言い訳をしてみるが取り敢えずごめんなさい。
「……こんな癒し系が家に欲しかった」
「不覚にも可愛いと思ってしまったわ…」
「先のわんでセンターまで切り抜けれそう。疲れ全部吹き飛んだ」
「……ん?嗚呼…そう?」
何言ってるのか分からない。
けど、うん。疲れ吹き飛んで良かったね。
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