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2人が言うように、体洗ってるから俺の方なんかに、しかも一部分に視線を向けてくる人は俺が見た限りじゃあいなくて、安心して風呂に入れた。あれだな、キスマークが目立ちすぎたんだな、きっと。あれだけ不安になってたのが無駄だったような気もしなくはない。
風呂から出たら部屋に戻って、直ぐにベットに寝転がる。
…そうしようと思ったんだけど髪を乾かせと愁にまたしても怒られてしまった。
愁が何か、俺のお母さんだ。
「ルウちゃんまさかいつもびしょ濡れのまま寝てるんじゃないよね?俺何度もちゃんと乾かせって言ってるもんね?」
「…んー…放っといたら怒られて兄貴と涼がしてくれる…」
「昴流の母親大量だな」
母親。そう言われてみればそうかもなぁ、と2人を思い出してみて心の中で頷く。
俺、母親なんてどう言うものか分からないけど、「髪が痛むから」とか「風邪引くといけなちから」とか言って髪を乾かしたりするんだろうな。大変だなお母様って。
でも恐らく俺は何を言われたって自分から髪を乾かすなんてことしないだろう。それで高熱が出たりしない限り。そんなこと言ったらそれこそ怒られるから言わないけど。
愁お母さんに髪を乾かしてもらったら、後は就寝前の点呼までのんびりとテレビを見る。今日はしゃいだ分と、早く起きた分でか、寝転がっていたら睡魔が襲ってきた。
点呼の時にいれば良いんだから別に寝てても良いんだけど、直接涼と話せる時は点呼で涼が部屋に来てくれる時位しか無いから頑張って起きようと体を起こす。
ーコンコン…ー
「天使ちゃん、遊びに来たよ」
もう寝てしまいそうって時に扉をノックされ、琉生が開けると待っていた人が部屋に入ってきた。その理由が点呼ではないのは聞き間違いだろう、多分。
「…すーばる?眠たいの?」
待ってた人が来たって言うのに眠たすぎて話したいって気持ちと体が上手くリンクしてくれない。
反応が薄い俺の顔を覗きながらそう聞かれ、頭だけ動かし肯定する。
「寝てても良かったのに。そんなに俺と話したかった?」
「ん…」
「ふふ…、そう。可愛い子にはご褒美あげないとな」
睡魔に負けて寝そうになったり、何とか抗ってみたりを繰り返していたせいで涼の言葉か上手く聞き取れなかったけど、「俺と話したかった?」って所は聞き取れたから頷く。
そうしたらふわりと涼の温もりが俺を包み込んで唇に柔らかいものが触れる感触がして。
よく知ってる、柔らかいそれを甘噛みしたら応えるように涼も俺の唇を緩く噛んできて。
「入ってきてから1分たたずでおっ始めんな」
段々と頭がふわふわしてきて、思考がハッキリとしていない中、それに身を委ねようとしたその刹那に、愁の呆れる声が聞こえ、涼の温もりが離れていった。何もなくなった唇が、少し寂しい。
「昴流が眠いのを良いことに何最後までヤる雰囲気出してんだよ」
「可愛い恋人に触れるのが点呼の時くらいなんだよ。…嗚呼、愛しのダーリンと悪魔さんは会えないから羨ましいんだ?」
「あ゛??」
2人が仲良くもまた言い合いを始める。その内容は頭に入ってこなくて、ただぽけーっとして2人の争いを眺める。
それを琉生が止めに入るも、暴言と言う飛び火をくらい規模がでかくなってしまったそれ。仲が良いような悪いような。
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