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「…っ、わりぃ」
驚く涼の表情に我に返り、直ぐに涼の腕から手を離した。
自分の取った行動が理解出来ない。
こいつの腕何て掴んで何がしたいんだろ俺。
「…ふふ、当ててあげようか」
「…はあ?」
「お前が何を思ってたのか…"何を求めてた"のか」
「…っ、ちょ…?!」
涼はクスクスと笑って俺の右手を掴むと自身の服の中に隠れた少しだけ硬くなったソレの方に誘導した。
俺のよりも大きい涼のそれ。何度も嫌な位に奥を突いていたそれ。
熱くて、内側から溶かしていくようなあの熱を思い出して背中がゾクゾクした。
「最後までされたいんだろ?…俺ので奥まで突かれたくて堪らないんだろ?」
「…っ、ち、ちが…」
「お前俺の服掴んだときどう言う顔してたか分かってる?『もっとして欲しい』って顔しちゃってさ…、体は正直だよな?」
耳元で低くて色気のある…スイッチが入ったときになる声で囁かれる。
涼の口から次々と出てくる言葉にまるでマインドコントロールでもされているかのように、体が熱を持ち始め「は…っ」と甘い吐息が漏れ、奥の方が疼いた。
違う、違うって言いたいのに。
涼として知った今までとは全く違うセックス。
新しく知ったそれを再び体は期待してしまっている。
「本当お前期待を裏切らねぇ…否期待以上の可愛さだよな」
「んんぅっ…」
「その可愛さに免じて"お仕置き"終わりにしてあげる。やば、俺ちょー優しい」
もぞ、と体を捩った俺に涼は笑みを浮かべ、涙が溜まる瞳に口付けた。
自賛する涼であるが、俺には何から何までがお仕置きだったのかさっぱりだ。
と言うか、たかがクッキーでなんで"お仕置き"なるものに発展したのかすら俺は分かっていない。
「次は気を付けるんだな?…今度は可愛くても許してやんねぇから」
そんなハテナマークを一杯に浮かべた状態の俺に涼は忠告を入れた。
気をつけろと言われても何を気をつければ良いのか俺には分からない。
やはり、行動で分からせるんじゃなくて口で言って欲しかった気もする。
その忠告に首を傾げると、「お前ほんっとこういう事には鈍いよな」って溜息を吐かれた。
今日2人に鈍いって言われた。
俺、そんな言う程鈍いかなぁ…。
「お前は俺だけ見てれば良いって事だよ、鈍狼」
「ん、ふ…っ、」
甘いキスが俺の唇に落ちてきて、官能的なソレに変わっていく。
先までの「自慰しろ」とか「おねだりしてみろよ」とか言っていた意地悪な涼じゃなくて、俺が好きなキスを俺が何も言わなくてもしてくれた。
俺とキスしている間、涼の両手は後ろに回って双丘を揉みしだき、先直された服はすぐに乱れ、膝の辺りまでズボンが下ろされた状態になる。そして露になった、期待でひくつかせる後孔を涼の指が撫でた。
「…これじゃあ俺の方が"愛"が重たいかもな」
ガチャガチャとベルトを外す音を鳴らしながら涼は苦笑した。
まるで「逃げるなら今のうちだぞ」と言われている様で、自分の意思を涼に伝えるように俺は涼に抱きついた。
「…"重たい"位のほうが俺は好きだから」
居場所がないよりは、誰からも愛されないよりは重たいほうが良い。
そんだけ俺のことを好きでいてくれてる、俺を"見てくれている"ってことだろ?
俺は、そっちの方が嬉しい。愛されていると、俺を誰かが見てくれていると実感出来るから。
「…俺からは離れねぇよ、馬鹿」
俺からは逃げない。離しもしない。
だからお前も俺が重たくても逃げんなよ?
「…逃げたら許さねぇからな」
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