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神社に居た阿像アスマと吽像ランドウの2体と過ごして、数年が経た。
ランドウは未だに力を備蓄出来ないから、元の獣の姿に戻ってしまうが、それも前よりかはだいぶ改善された。
「…なんだ?」
「匡灯様?」
『どうかしましたか?』
「お前達には解らないか?空気が濁っていく感じが」
「くうき?透明だよ?」
『……妖達が、たくさん同じ所に集まって来ているのでしょうか』
アスマは相変わらずだが、ランドウは嗅ぎ付けられたようだ。
「上がなにか言って来る前に、様子でも見に行くか」
「お散歩!」
『そうですね!』
「の前に、ランドウを人型にする」
『あ、はい』
ランドウを人型にするには、俺の霊力を注がなければならない。
備蓄が出来ない体質なランドウはこれをしても力を使わせたりすると流れ出て元の獣姿に変わってしまう。
今はまだ困らないが、後々に俺の体力も温存せざるを得ない時が来た場合は解決策を早急に探そうと思う。
そんなこんなで、妖達の異様な数を発見した。
「いっぱいいる!お祭り?」
「匡灯様どうしましょうか」
退治出来るようにと短冊を持ってきていて良かったのか悩むレベルの数に、俺は口の端を上げた。
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