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瀬戸君が挨拶した相手は、どうやら葎っちゃんだったみたい。
けど、おかしいなぁ。
瀬戸君と葎っちゃんって、仲良かったっけ?
二人が喋ってる所なんて、僕が葎っちゃんと居る時は、見た事なかったのに……。
それなのになんで、瀬戸君はいきなり葎っちゃんに、挨拶してきたんだろう?
「えっ? オレに言ってきてたのか。おはよう。けど、なんで瀬戸がいきなりオレに挨拶して来るんだ? 喋った事ないじゃん」
僕が思ってた疑問を、葎っちゃんは瀬戸君本人に投げかけてた。
葎っちゃんって凄いなぁ……。
僕とは違って、思ってる事すぐ口に出せるから……尊敬しちゃう。
「んー。そういえばそうだったな。たださ、昨日戸波と一緒に帰った時、永瀬が学校休んでるって聞いたからさ、体調大丈夫かと思って、聞きに来ただけ」
あ、そうなんだ。
瀬戸君って……案外思いやりあるんだな……。
「はぁ? 優、お前……昨日は瀬戸と一緒に帰ったのか?」
「えっ?」
一人関心してたら、葎っちゃんから別の事で問い掛けられて、昨日の事を振り返る。
そうだ。僕……昨日は瀬戸君と、途中まで一緒に帰ったんだった。
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