アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
83
-
「うん、分かった。じゃあ……今日は愛さんとご飯、食べるね。ごめんね、葎っちゃん……」
「別にいいって!」
僕が謝ったら、葎っちゃんは笑顔で許してくれた。
本当に葎っちゃんは優しい。
僕、改めて葎っちゃんと幼馴染で良かったなって思っちゃった。
それから、手を洗い終えた僕は、教室にお弁当を取りに戻って、愛さんと中庭で一緒にご飯を食べる事になった。
***
「ごめんね、優君」
日当たりのいい中庭に着いて、ベンチに座った瞬間、愛さんが僕に言った。
「えっ? な、何が……?」
僕、何か愛さんに謝られる様なこと……しちゃったっけ?
「あ、だから……急に一緒にご飯食べようって、誘っちゃった事なんだけど……」
あ、そういう事か……。
「別に……気にしてないよ」
「有難う。ホント、優君って優しいね」
女の子から感謝される事なんて無かったから、愛さんのその言葉に何だか照れてしまった。
「もしかして……照れてる? 優君って、可愛いねっ!」
男なのに……笑いながら愛さんからそんな事を言われてしまった僕は、なんだか立場が無かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 149