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「ごめん、戸波……。何も知らないのに、一人でイライラしてさ……八つ当たりしちまったな。困らせて……ごめん……」
その声と共に、僕の頭から瀬戸君の手が離れてく。
それにつられて顔を上げれば、涙でぼんやりしてるけど、瀬戸君の申し訳なさそうにしてる顔が近くにあった。
悪いのは……僕の方なのに……。
こんなに謝られたら、僕も謝らないとって、思えてきた。
「そっ……な事……ない、から。ぼ、僕が……わる、い……っだし」
瀬戸君が謝らなくていいんだよって、そんな気持ちで口に出した。
「戸波……俺、もー我慢できそーにない!」
けど、瀬戸君からは別の言葉が返ってきた。
「えっ?」
我慢出来ないって……どういうこと?
「くそっ……泣き顔、可愛すぎんだろ。……なぁ、キスさせてっ」
「えっ?」
キ、キ、キス~!?
キスって……前に瀬戸君にされたアレ??
そ、そんな……どうしたらいいの?
とりあえず、何か……言わなきゃ!
「えっと……あのっ……そ、それっ……んっ……」
何か言わなきゃって困りながらも、喋ろうとした僕は、声を出す事が出来なくなってしまった。
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