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真夜中に CPコンユ
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原作 今日からマ王!
CP コンラッド×ユーリ
夜何時かわからないが取り敢えず夜中。
隣から聞こえる妙な音に目を覚ます。
「ぐぴぴぴー」
「はぁー、やっぱりヴォルフかよ。」
隣に寝ているのは金色の髪をもつ美少年、ヴォルフラムだった。もちろんパジャマはお決まりネグリジェだ。
俺はヴォルフを起こさないように、こっそりとベッドから抜け出す。
そして彼の部屋に向かった。
「コンラッドー、まだ起きてる?」
夜遅くもう人通りの無い廊下から、ドアをノックしながら控えめの音量で声をかけると十秒と待たずにコンラッドが部屋のドアを開けた。
「陛下、こんな夜遅くにどうしたんですか。」
とか言いながら理由はわかってるいるんだろうね。いつもの柔らかい笑みで迎えられた。
「ヴォルフだよ。」
「やっぱり、そうでしたか。」
ほらね、と言うか結構な頻度この理由で来ているのだからこれで驚かれた方が驚く。
「ほんっと、イビキがさ独特なんだよね。一回起きるとその後眠れないっつーの。」
もう何度目かも忘れた愚痴を言いながら俺は真っ直ぐベッドにダイブする。
コンラッドはドアを閉めたあとそのままベッドではなく机に向かう。
「コンラッドまだ仕事あるの?」
「案外デスクワークも多いからね。」
「デスクワークねぇ。」
多分この世界じゃ通じるのは俺とムラケンしかいないだろう。
「陛下もたまには自分でしてはどうですか、猊下に任せっきりじゃなく。」
確かに、ムラケンが俺の代わりにデスクワークしてるね。
頑張れムラケン眞魔国のサラリーマン。今度からリーマンムラケンって呼ぼうかな。
俺はほら、根っからの野球少年だから。
「陛下って呼ぶなよ名付け親ー。」
誤魔化しに(何回言ったかわからないことを)ベッドの上から言う。
「すいません、つい癖で。」
本当このやりとり何回したか分からないな。
話しながらもコンラッドは書類になにか書き、俺は眠くなってくる。
元々俺は早寝早起きだから夜は弱いのだ。
ふわぁーと俺が大きなあくびをすると机に向かったままのコンラッドが立ち上がった。
「もう終わったの?」
「ええ。」
いつもなら俺がもう夢の彼方へ行ってから大体コンラッドがいつの間にか隣で寝ているけれど今日は早く仕事が終わったみたいだ。(ところで夢の彼方ってどこ?)
コンラッドは素早くパジャマに着替えると(早着替えの訓練とかありそうだ)ベッドに入ってきた。
魔王の間のベッドは大きめなので2人で寝ていてもそこまで狭くは感じないけどこのベッドの大きさはいわゆるシングルベッドだ。
二人で寝るには狭いので俺が隅に寄ろうとする。
「あぁ、そんないいよ寄らなくても。」
「でもコンラッドが寝るスペースないじゃん。」
そう言ったら何故か笑われた。
「そんな端っこにいてもいつも俺の方に転がって来るよ寝返りでね。」
「うえぇ!?」
「そのまま俺を乗り越えてベッドから落ちていることもしばしば。」
「すんません。」
自分でも寝相悪い方だとはわかっていたけどそこまでだったとは。
それでもここで寝て起きた時に床だったことは無いから落ちる度にベッドに戻していてくれたのだろう。
「そこで俺なりに考えました。」
「へぇー、落ちない方法?」
それは興味深い。
「はい、こうすれば。」
「!!??ちょっ待っ」
俺はコンラッドにがっちり抱きしめられる。
さらに補足すると俺の目の前はコンラッドの胸で両手はしっかりと背中にまわされている。
恥ずかしさで顔が熱くなるけど完全にコンラッドの胸に顔をうずめているから俺の顔は見えないだろう。
逆に言うと俺からもコンラッドの顔は見えない。
「ユーリ、もしかしてヴォルフがって言うのはここに来るための口実?」
声がくぐもって聞こえる。
疑問符をつけながらも口調は断定していた。
なぜ、うちの名付け親はこんなにも鋭いのだろうか。
そしてこういう時に限って間違えて陛下って呼ばない。
「そっそういう、コンラッドだって寝返りどーのこーのって言うのは口実なんじゃない?」
「ふふっ、そうかもね。」
自分の顔がさらに顔が熱くなるのがわかる。
それと目の前の鼓動が少し早くなったのも。
俺は何も言わずに顔を胸に押し付ける。彼の体温が心地よい。
ただ一言、おやすみユーリと言い頭を撫でられる。
俺はそのまままぶたを閉じた。
朝、ドタバタしながら部屋に来たヴォルフとひともんちゃくあったことは言うまでもない。
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