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楽しい悪夢(湊)
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「はぁ…ぅんんんんっ、はぁ」
頬はほんのり赤くなって、目は涙目。
息が上がってる胸が上下して…
「夏希、大丈夫?」
「だい、じょーぶ…」
さっきまで俺の方を押していた腕が
首の方へと回される。
「湊…」
「なに?」
「もっ…と」
ついつい固まってしまった。
なんせ先をねだられたのだ。
未だ超えられていない一線を病院のベットで超えても…
…………いいわけないだろ!
「夏希?抜いたげるから、我慢できる?」
「や。」
ふるふる頭を振る。
せっかくかき集めた理性がまた飛び散りそう…
「や、ここ病院だし…」
「湊、した」
……ごもっとも。
「ね、湊。シよ?」
「や、あの、ね?夏希サン?」
「ねぇ………も、がまん、ムリ」
夏希の顔が近づいてくる…。
キスされたら、俺の理性とはおさらばだろう。
されちゃだめだと思う反面、逃げられない自分もいる。
もうここは、潔く覚悟を決めようと瞼を閉じた時だった。
例のごとく、
どこぞの少女マンガのように。
ここで邪魔が入るのだ。
―ヴーッヴーッ
「なんだよ、渚っ!」
『や、怒んなよ!
夏希さ、学校とか何時頃来れるようになる?』
「来週のはじめから行けると思うけど。
そんだけ?!」
そっけなく返すと、あんまりにも歯切れの悪い声が
ケータイから聞こえる。
「早く吐け。切るぞ?」と急かせば、
『切るなよ!』と前置きして続けられた。
『や、さ。
智紀センパイが、ダブルデートとかどう?って』
や、待って。
一体、何をどう相談してその答えにたどり着いたんだ。
「何を目的に?」
『俺が、夏希と話すこと。』
「あぁ、なるほどね。
聞いとくよ。」
『うん。よろしくー!じゃねー』
電話を切って、さて続き…
と、ベットに目を向けると
これまたお約束。
夏希が寝息を立てて寝ているのだ。
しかし、すごく幸せそうな顔をしている。
まぁいっか。
めちゃかわいいし。
起きたらダブルデートの話ししよう。
…その前に、医者のオッケーもらいに行こう。
うん。人多いしな。分からないからな。
夏希になにかあったら大変だしな。
夏希の額にキスして、俺は医師の元へと向った。
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