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涙目の彼...2
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―ガシャンッ
「夏希っ!!!!
おい、大丈夫かっ?!!」
風呂場のドアを開けると、
そこには意識を失った夏希と
出しっぱのシャワーが転がっていた。
「夏希?!!
生きてるかっ?!!」
鼻のあたりに頬を持って行くと、
息をしているのがわかった。
手首で脈も確認した。
―生きてる。
とりあえず、ホッとしたが
それどころでない。
夏希を丁寧に抱き上げ、
床にその体が触れないように
家にある限りのバスタオルを床に敷いて
その上に寝かせ、うちわを持ってきた。
のぼせたのではないかと思ったからだ。
うちわを持って、夏希の上半身を抱えると
体が冷えているのがわかった。
のぼせたのではないのか??
じゃあ、なんだろうか…?
とりあえず、体を拭いて
さっきコンビニで買って来た、
真新しいパンツを履かせてやった。
時折、呻きながら眉間に皺を寄せているので
悪夢でも見ているのだろうか。
起こしたほうが良さそうだ。
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