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《再会》11にしおりをはさみました!
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《再会》11
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「アキラにだってそれは…」
言い返そうとするみずきだが…
「オレはこの先、人に迷惑かけるだけの人生だけど、お前は違うだろ…もう、オレに構わなくていいから、お前はお前の人生好きに生きろよ」
アキラはそれを遮って言葉を続ける。
「……好きに生きていいなら、俺はアキラの為に生きたい…」
少し考えるように視線を下に流し…再びアキラを見て伝えるみずき。
「……なん、で…」
みずきの心…
聞かなくても薄々伝わっているけれど、聞いてしまう。
「…アキラのことが好きだから」
まっすぐ気持ちを伝えるみずき。
「っ、…、」
それを聞いて…
言葉に詰まるアキラ。
再びみずきの口から『好き』という言葉をきけたことで…
全身に動揺が走る。
じわっと涙零れそうになって…
慌て顔を斜めに逸らすアキラ。
みずきの口からもう二度と聞けないと思っていた言葉…
好きって…
「アキラ…」
「違う…お前、オレと別れてすごくすっきりしてた、オレみたいなお荷物抱え込んでたから好きなこと出来なかったんだ…この1ヶ月間、楽だっただろ?」
オレから離れられて、自由になって…
「全然…仕事と家の往復で全然楽しくない、アキラは俺にとって何よりの癒やしだったから…ずっと心に穴の空いたような、むなしさがつきまとっていた。物足りない気持ちで…それに気付くのに1ヶ月もかかってしまった」
アキラと過ごせる時間を1ヶ月も無駄にしてしまった自分自身に腹が立って仕方ない。
アキラにもつらい気持ちを味あわせた自分に…
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