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君のためだからにしおりをはさみました!
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君のためだから
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まふまふside
ま「はぁ…はぁ…」
僕はタクシーに乗って病院まで来た
あ…マネージャーさんがいる…
マネ「まふまふさん、大丈夫ですか?」
ま「そらるさんは……」
マネ「私も分からないですが、今は病室に入れなくって……」
ま「そらるさん…」
コツ…コツ…コツ…コツ
あ…お医者さん…
先生「まふ君、来てくれたんだね」
ま「相澤先生…そらるさんは大丈夫なんですか?」
先生「大丈夫、安心して」
ま「良かったです…」
先生「マネージャーさんはもう夜遅いですし大丈夫ですよ」
マネ「いえ…でも……」
マネージャーさんは顔色は悪くてとても疲れているようだった
ま「マネージャーさん、大丈夫ですよ!僕がそらるさんのそばにいますから」
マネ「…はい。ありがとうございます。」
マネ「では失礼致します」
ま「はい」
マネージャーさんは悲しげな表情で帰っていった
先生「まふ君、君には話さなければいけないことがある」
ま「…なんですか?」
先生「もうそらる君はそんなに長く生きられない…」
え……?なんで…そんな事言うの…?
ま「え…嘘…ですよね……嘘…だよね」
僕はまた泣いた
なんで泣いちゃうのだろう
先生「もう手段は1つだけ。」
ま「なんですか!?」
先生「…そらる君の心臓を他のものと交換するんだよ」
ま「…え?」
先生「もうその手段しか残っていない」
ま「…でも……」
先生「安心して。他の人の心臓ではない。機械で作った心臓になる」
ま「…それのデメリットは……」
先生「無理な運動は出来ない。だから車椅子生活になる。それに呼吸は出来るが、肺が上手く使えないかもしれない」
ま「…なら…声も出せないんですか」
先生「…運が悪ければ」
ま「ねぇ、先生。他に手段は無いの」
先生「寿命を伸ばすためだけに強い薬を飲ませることしか…」
ま「僕ね、もうそらるさんが無事ならなんでもいいんです。なんでもする。僕が死んだって構わない。だから…僕に出来ることは……」
先生「………そうか。でも今はそらるさんの傍にいる事が、そらるくんのチカラになる」
ま「…はい。」
先生は立ち上がって歩いていった
もう僕は椅子から立ち上がれない。
ただこの暗い冷たい廊下を見下ろすだけ
?「まふ…なぁ…まふ……」
ま「え…この声は…」
そらるさん…なんでこの声が
?「俺は…大丈夫………だから」
ま「そらるさん!ねぇ!」
?「大丈夫…だから……」
ま「そらる…さん」
?「もう…帰って……大丈夫…」
ま「帰らないです。帰れって言うなら早く元気になって下さい!」
?「まふ…………ごめんな………」
ま「そらるさん…」
もうその声は聞こえなかった
そらるさんの声とは限らない
でもこの低い声…どこか安心するこの声
そらるさんだ……
それから僕の意識は無くなった
"まふ…ごめんな……俺の代わりに……歌って………"
"そらるさん!ねぇ!そらるさん!!"
"まふ…ごめん……大好きだ"
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