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眼鏡なあいつの性癖.3
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学校でできる話じゃないから、場所を変えることにした俺たち。
「だからって、わざわざここに来なくても良いじゃないっすかー」
陽ちゃんとファミレスでも行こうかと話をしながら歩いていたら、車で立花を迎えに来たらしい誠さんに会った。そしてそのまま誠さんに誘われて来たわけだけど、立花は不服らしい。そんな立花を誠さんが優しく宥める。
「まあまあ、涼太くん。俺は来てくれて嬉しいよ」
「でもー、せっかくの定休日でいちゃつけると思ったのにー」
「もー、わがまま言わないの」
そんなラブラブな二人に苦い顔をした陽ちゃんが、咳払いをして俺に話しかけてきた。
「それで?何があったんだよ」
いつの間にか、誠さんと立花も俺に注目してて気恥ずかしさはあるも、俺は悩みを打ち明ける。
「なんか......最近、支倉が俺のこと女の子みたいに扱ってくるのが嫌で......」
「はぁ?」
「は、孕むとか言ってくんだよ?俺、男だから無理に決まってんのに!」
俺のその告白に、三人が目を瞬かせる。最初に口を開いたのは、誠さんだった。
「えっと......それが嫌なの?」
「え、はい。だって、俺には無理だし」
「そっかー、嫌、かぁ」
微妙な顔をする誠さん。陽ちゃんの顔はなんだか赤い。そして、空気を読まない立花。
「えー、俺も誠さんに言ったことあるっすけど、嫌でしたか?」
「ちょっ、涼太くん!」
「良かったすよね?誠さん、いつにも増して興奮してた気が......ってぇ!痛いっすよ誠さん!」
真っ赤な誠さんに耳を引っ張られる立花。この様子から見るに、誠さんは嫌ではなかったらしい。
「......陽ちゃんは?陽ちゃんは鈴原に言われたことない?」
「は!?俺!?そ、そそ、そんなのねえよ!!」
......絶対嘘。
けど、強情な陽ちゃんが認めないのは分かってるから、俺は別の角度から聞くことにした。
「じゃあ、もし言われたら?嫌じゃない?」
「はぁ!?そ、そんなの......い、嫌に決まってんだろ......きめえし」
これも嘘。
目が泳ぎすぎだよ、陽ちゃん......。
「なんで嫌なんすか?」
真っ赤な陽ちゃんと誠さんの代わりに立花が聞いてくる。
「だって、そんなこと言われたら、女の子じゃない自分が嫌になって......別に女の子になりたいわけじゃないけど、やっぱり支倉は男だし、いつかは女の子と結婚して子どもが欲しいのかなって......」
俺がそう言うと、立花は吹き出した。
「ぷっ......ははっ!」
「なんだよ」
笑う立花に不機嫌に返すと、立花は笑いながらすみませんと言う。
「でも、それ岡本先輩の勘違いっすよ。岡本先輩が男なんて最初っから知ってるっしょ。子どもが欲しいとか岡本先輩が女だったらって意味じゃなくて、それくらい岡本先輩が好きってことっす」
「え」
「そういう意味なら、嬉しいんじゃないっすか?」
「まぁ......そう、かな?」
俺が疑問形でそう言うと、立花はにっと笑い、誠さんは微笑みながら頷く。そして、陽ちゃんは「やってらんね」とまだ赤い顔で呟いた。
「じゃあ、乳首に精液をかけて母乳みたいだって言うのも、その延長線上......?」
俺が安心しきった声でそう言うと、三人の表情が一瞬にして固まる。
「え、どうしたの、皆」
いきなり皆の反応が変わって、俺は戸惑ってしまう。そんな俺に、誠さんと立花は苦笑いをし、陽ちゃんは苦い顔で口を開いた。
「支倉、マジできもい」
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