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金曜日の一時間目は体育。
クラスの連中がバスケに熱中しているなか、俺は体育館の隅で見学中。
それは腰が痛いから。
くそ......情けねえ。
昨夜男に尻を突かれまくって腰を痛めました、とかありえねえだろ。
あいつ、マジで一回ぶちのめしてやる......!
「随分と怖い顔をしているな」
体育座りをしている俺の横に、支倉が腰を下ろしてきた。
「支倉、試合はいいのか?」
「俺のチームは人数が多いから、俺は一回休みだ」
「そうか......」
昨日のキス事件のせいで気まずくなっているのか、少しの間沈黙が流れる。
それを破ったのは、支倉の遠慮のない一言。
「昨日は激しかったようだな」
「はあ!?な、何で知って......!?あ、いや、ちがっ」
「隠さなくてもいい。昨日一緒に帰ったんだろう?教室でキスをかますようなやつだから手を出すのも早そうだなと思ったら、今日のその腰だからな。嫌でもわかる」
それはその通りだが、何と言えばいいのかわからず、何となく腹を抱えて俯く。
そんな俺を見て何を勘違いしたのか、支倉は問いかけてくる。
「腹も下したのか?後処理はしっかりしなければ駄目だろう」
「は......?後処理?」
「中出しされたものは出さなきゃ腹を下す。男と付き合うなら、これくらい知っておけ」
「お前は詳しすぎだろ......」
ん?待てよ......。
あいつ「このまま出す」って言ってたよな。
でも俺は腹を下してないわけで.......。
あ。あ.......。
「支倉ぁあ!!」
「うおっ。何だいきなり大声で」
「そ、の......多分、中に出されて......気を失って、朝起きたら......きれいになってたら......どういうことだ?」
「それはパートナーが後処理をしてくれたということだな。つまりは尻穴に指を突っ込んで精え「あああああ!」......うるさいぞ」
支倉が実はけっこう変態だったという衝撃の事実も気にならないくらいに俺は動揺している。
嘘だろ?
寝てる間に指を突っ込まれているのを想像して、どうしようもない羞恥が俺を襲う。
もうぜってーに気失わねぇ......。
そう心に誓う。
「そろそろ行くか」
一人で悶々としている俺の肩に手をおいて、支倉は立ち上がる。
「まあ。大事にされているようで安心した」
そう言って、試合に戻って行く支倉を見つめて呟く。
「どこがだよ......」
半ば強制的に付き合わされてるし、犯されたも同然だし、キスだって自分のしたいときにしかしてこねえし。
ほんと何なんだよあいつ。
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